こないだ、そうそう、楽天Xソフトバンクの最終戦、つまりは王監督の最後の試合があった日です。
ホテルの前で待ち伏せ、じゃなくて客待ちをしてたら、待つこと数十分、
やっとホテルの人がお客さんと一緒に玄関前に現れて、おいでおいでをしてくださった。
はいよはいよ、とウンちゃんは車を前進。パコン、とドアオープン。
しかしおねえさんとおばちゃんの二人組みは依然ホテルの人と話をしてる。
「アーケード街ってぇ……」
「ああ、それでしたら歩いて2・3分で……」
我、ああ、と思う。これは乗らないなぁ。
思った次の瞬間、案の定、
「あ、そうなんですか!?……すいませ~ん」
最後の、すいませ~んはこっちに向けて言われた言葉。
あ、そうですか、はいはい、いいんですよ、という顔を俺はおねえさんに向けました。
??????
おねえさん、どっかで見た顔。
いわゆる芸能人でありました。
数年前まではバラドルとか言われて、ちょいちょいテレビでも見られた顔。
いえいえ、今でもたまぁに見るんですがね。
しっかし、いやあ、げーのーじんさんってやっぱしキレーだねー。
じっさい見るとテレビで見るより、ずっとほっそーいしねー。
心の中でしっかりおんつぁんウンちゃんになっちゃった俺。
確かあの人は博多出身。
王さんの最後の晴れ姿(って言うのかな)を見に来たのでしょう。
というわけで約一名のげーのーじんを乗せっぱぐれた俺なのですが、
こっちから降りてもらった客ってのが過去にひとり、います。
ああ、あん時はほんとに怖かった!
からだの奥底から湧き上がってくる恐怖、ってのを生まれて初めて味わいました。
というところで、前置きだけで字数が増えすぎちゃったので……つづく