帰ってきた彼女と自覚するあいつ | 愛と平和の弾薬庫

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心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

「アタシ柏崎にいたんです!」といきなりこられ、一瞬、何のことやらと頭の中をでっかいはてなマークが占拠したが、やっとのことで理解した。しかし理解したら尚のこと言葉に詰まった。んじゃなんでここにいられるんだ!? やっと言葉が出る。「柏崎から帰ってきたんですか? 今日!?」

「越後湯沢駅までなんとか車で送ってもらって、一時間に一本の新幹線になんとか乗り込んで、大宮にたどり着いた時はホッとしましたぁ!」

車は当然渋滞、トンネル(隧道という言葉がぴったり来るような古いトンネルだったらしい)の中で午後三時ごろの震度5強の余震にあったと言う。

「何て言うの? 背中つままれてブラブラ振られてるって言うか、そんな感じ、わかんないか……」

生き埋めになったら……!?とかとは考えなかったらしいが、しかしともかく、昼間から大ニュースとして報じられていた土地からの帰還者にこっちは心を揺さぶられました。


「チームがチャンスをつぶしたあとに、どう踏ん張るか。その踏ん張りが足りなかった自分自身に腹が立つというか、悔しい気持ちが強い。自分に残念です…」

打てなかったおっさん達を背中に背負って投げ続けた18才の少年の言葉である。18才にして、もはや「エースの自覚」に目覚めた言葉である。

去年だったか、負けた試合で、「今日はフォアボールを出さなかったのが収穫です」などと言っていた一場くんとは格段の差である。

うちの伴侶が、「マー君!ラブラブ」にはゾッコン、一場くんはぼろくそダウンなのには、こんなところにも理由があるのだろうなあ。


ちなみに某週刊誌の某エッセイに書いてあったんだが、ハンカチやらハニカミやら氷川きよしを元祖とする女性が支持する「王子」さまには必ず実力が伴っているのだと言う。

ところが、男どもが支持する女性はまったく反対。実力などというものは無いほうがいいらしい。