まだまだ | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

 天気予報では雪になると言う。そんな日の朝、いつも通りもぞもぞと起き、寒い寒いと両手をこするようなこともなく、つまりまったく寒さなど意識することなくPCの電源をいれてビタミンとウコンのサプリメントを野菜ジュースで飲み下し、タロの水を替えてやり、ジャックにヘッドフォンのプラグを差し込んでテレビをつけ、夕べ予約録画した「燃えよ!EAGLES」(土曜夜10時51分からの9分番組)で野村克也の記者会見の模様を見る。

 田尾解任の時はこのブログでも大騒ぎしたもんだったし、いまだに球団のやり方には憤りを感じるものの、気分は早くも来年のパ・リーグ開幕へ飛んでいる。弱い球団の勝ち方とやらを早くこの目で見たいのだ。

 野村監督時代、ヤクルトは憎らしいぐらい「勝つチーム」だった。その下地があっての現在の、気がつくといつの間にか首位に睨みを利かせている「しぶといヤクルト」なのだと思う。けれど当時の俺は巨人ファンでそんなチームを憎らしいとしか思えず、その野球がどんなものであるかなど、まったく興味がなかった。応援するチームの監督となった野村克也、その手腕を今度はじっくり見てみたい。と、そんな思いを朝から抱く。

 外へ出ると自転車置き場へは向かわず駐車場へ。夜には雪になると言うんだからとても自転車でなど出かけられない。

 夕方、多賀城まで行き、帰路、高砂のセブンイレブンで夕飯を食う。さて、無線でも鳴らないかと思いつつ45号線を戻るが、無音。花京院でやっとおばさん一人、大町まで。と、その途上、雨が降り出す。インターバルで充分かと思う間もなく本降りになり、ワイパー本稼動。「ありゃあ降ってきたねえ」とおばさん、890円、「あ、釣りはいいから!」。「あ、そうすかあ、ありがとうございます!」と駅へ。日曜は駅以外に行く所などないのだ。

 バンバラ降ってきたなあなどと思いつつ、しばらく色川武大の「怪しい来客簿」を読みふける。一章読む。目が疲れ、ふ~っと前に目をやるとすっかり濡れて滑らかに水が流れるフロントガラスの向こう側が、ん? 白い。外が、白い。目がかすんだかなとパチクリやるがやはり白だ。

 ついに来たか……。

 二時間もすると、びちゃびちゃの雪ながらも目の前を真っ白にふさいだ。

 パ・リーグ開幕なんて、まだまだなのだ。