おととい制作したBadfinger Bestを聞いている。
初めて買った「Music Life」にPete Hamが死んだという記事が載っていた。
Pete抜きで活動再開したBadfingerのアルバムレビューが載った「Music Life」を最後に、それ以降は「Rockin'On」の読者となった。(その「Rockin'On」ではBadfinger Freakの松村雄策という人が文章を書いていた)
ごくありきたりなロックンロールもPete Hamが歌うとちょっと豪華になる。声に深みがあるのだ。
しかしそれは同時にロックンロール的な鋭さに欠けるという一つの不幸を呼び込んでしまい、結果、彼の歌うロックンロールはどこか孤児的な音楽となった。他の誰かだったら「個性的」に響いたに違いない。でもBadfingerのロックンロールは「孤児的」だった。声が「エンターテイメント」を拒絶していた。
ほんの少し寂しげだった。けれど、しかし、強く、深く、心に響いた。それがBadfingerだった。
↑「Without You」収録の1st album ↑近年発表されたソロアルバム。