ありがとう。いただきます。 | 愛と平和の弾薬庫
きのう、赤信号待ちでボーっとしてたら、学校帰りの小学生が何やら歩道上でホレ、ホレ、と大きな足踏みをしておった。何やっとるんじゃい、とよく見たら足元を凝視しながらそれをやっておる。そのガキンチョ、どうやら蟻んこを「退治」しておるんだな。
おいおいおい、とは思ったがどうなんでしょう、こういうのやっぱり成長過程で必要な行為なんじゃないだろうか。こんな子こそがやがて「いただきます」と言って肉や魚を食う大人になるんじゃないかと思う。親から下手に「生き物は大事に」とか言われて虫一匹殺さずに大きくなった人間よりも生き生きとした目をして。。
人間、むき出しの心でやりたい放題やるべき時期があって、ある日気づくってのがいいねえ。気づいちゃった日にほんのちょびっと涙など流したりしつつ。
きっとあのガキンチョもいつか気づくでありましょう。ああ、牛や豚を殺すということを仕事としてやってくれている人がいるから、ぼくたちはこうして「うんめえ、うんめえ」とトントロや骨カルビがくえるんだなあ、と。
三十回噛んで食えば、それは命となり、ダイエットにも。

