Blow Wind Blow | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

風が強い。洗濯物が外に干せないぐらい強い。でも俺はウォーキングとやらに出るのだろう。なぜなら歩かなきゃならないからだ。なぜ歩かなけりゃならないかと言うと「健康のため」というよりはそれが義務になっているからだ。義務が少ない俺の数少ない義務だからだ。しかし義務を果たせない時もある。今日はそういう日なんだろうか。いや、東北高校だってあんな雨の日に試合をやっていたのだ。あんな雨の日に試合やったのに負けたからぼろくそ言われるのだ。で、あいつらに比べて駒大苫小牧はスゴイ!とか脇で言われるのだ。たしかに駒大苫小牧はスゴイ。頑張ってる。しかし東北高校だってあの雨が降らなけりゃ勝てたかも知れないのだ。それを親の仇のようにぼろくそに言われる。気の毒だ。でも俺たちは見ていたかったのだからしょうがない。宮城県の代表校がどんどん勝ち進んでいくところが見ていたかったんだからね。それが終わっちまったからぼろくそ言うのだ。見ていたかったものが終わっちまったからぼろくそ言うのだ。楽しみを奪われたからぼろくそ言うのだ。自分の人生が貧弱で楽しくないからぼろくそ言うのだ。ああ、小市民。さて、歩こう。風よ吹け。俺は答えを探しにいく。風にビュービュー吹かれている、きっと俺みたいなボンクラには見つけられない答えを探しに。