1321日め(『勝利への脱出』) 〜 山猫の巣 | 猫と犬との生活・ガーデニング・二次元鑑賞・手芸に勤しむ山猫

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10年ぶりに迎えた子猫はチャーミングな娘さんになりました笑。ほぼコニファーと睡蓮しかなかった庭をDIYしながらベリー類・野菜・ハーブ・バラ・クレマチスなどを育て始めて数年。たまに映画・アニメ・本などのことも。よろしくお願いします。

おはようございます😊




今週月曜日に午後ロードで放送された

『勝利への脱出(1981・米)』を

録画して昨日観ました。


この作品は

劇場公開の1年後くらいに

テレビで観た記憶があり

戦争映画のはずなのに

戦闘シーンは一つもなく

サッカーの試合をやっていたという

朧げな印象があったため

確認を兼ねて観てみたというわけです。


余談ですが

あの頃はそんなタイミングでの

テレビ放映でした。

今は劇場公開が終わると

半年くらい?で

テレビで観られたりするので

テンポが速くなったなぁと感じます。




ネタバレしますと

第二次世界大戦中

ドイツ軍の捕虜になった

アメリカ・イギリスの軍人や兵士らが

ひょんなことから

ドイツのナショナルチームと

サッカーの試合を

大々的に行うことになり

ちょうど極秘裏に進行していた

捕虜収容所からの脱出作戦が

これにからんで

結局全員無事に脱出して終わるという

ハッピーエンドで幕を閉じます。


戦争映画はたくさん見ていますが

デートで観ても雰囲気が壊れない

不思議な映画は

この作品と

『ホワイトタイガー 』くらいじゃないかな

と思いました。


暴虐非道で悪名高い

第二次世界大戦時のドイツ軍ですが

ユダヤ人やロマの人々や黒人や

スラブ人などに対してよりは

英米仏の白人や北欧人に対して

同じアーリア人種として

紳士的だったとされていますが

それでも

マルメディ虐殺事件などを

起こしています。


『勝利への脱出』の中では

あまり見張りには向かない

お人よしなドイツ兵や

怪しい人影に犬が吠えても

あまり気にしない鷹揚なドイツ兵

微妙な出来の人形の顔に

あっさり騙されて

点呼で「異常ありません!」と

言ってしまう目が節穴なドイツ兵

サッカースタジアムの観客席で

フランス人の老爺に

迫力負けするドイツ兵

同じくスタジアムで

パリの群衆に銃を奪われそうになるのを

必死に耐えるドイツ兵など


とにかく

弱々しいドイツ兵がたくさん出てきて

ある意味面白かったです。


1981年と言えば

終戦から36年経ち

前年には

日本含め西側世界がボイコットした

モスクワオリンピックがありました。


この頃の戦争映画としては他に

『二百三高地(1980・日)』

『U・ボート(1981・西独)』が

記憶に強く残っていて

この2作品は

大変シリアスな反戦映画なので

『勝利への脱出』を改めて観て

こんなゆるい感じの映画だったのかと

ちょっと驚きました。


まだ30代前半の

シルベスター・スタローンが若い・・・。


現在91才のマイケル・ケインは

去年引退したようです。


サッカーをほとんど知らない私でも

名前だけは聞いたことがあるペレが

捕虜チームに出演していて

見事なキックで逆転(同点?)ゴールを

決めました。


『ホワイトタイガー』もそうですが

こういった

反戦でもなければ

プロパガンダでもなく

かといってB級やC級でもない

戦争映画って

不思議だなぁと思います。


いや、これもまた反戦映画なのかな・・・。


流血ではなく

スポーツで爽やかに

自由を勝ち取ろうよっていう。


そういえば

古代ギリシアのオリンピックは

開催中は

戦争をしているポリスも停戦して

参加したと聞いたことがあります。


近代オリンピックも

帝国主義で列強が睨み合う中

平和のために

定期的に開催されることになったと

聞きました。


ロシアとベラルーシは

2024年のパリ・オリンピックには

参加しないそうです。

ベラルーシは一応まだ

戦争中ではありません。


オリンピックの意義とは。




山猫🦁