結局、抗がん剤を点滴している間、眠くて眠くてすぐに眠ってしまいました。イヤホンを忘れても無問題でした。
周りはバタバタしているので結構音もするし、ベッドだけれど、他にもたくさんの患者さん、男性もいるので、寝相の悪い私は掛け布団を蹴飛ばして、すごい格好になるのはまずいとセーブがかかり、そこまでぐっすりとは行かなくて、看護師さんが立っている夢なんかも見たけれど、ちょうどお酒を一杯飲んだくらいのふんわり感で、心地よく眠りました。
途中、薬剤師さんに起こされて薬の説明や質問などもされたのですが、あまりにも眠くて、よく覚えていません。生返事ってこういうことか。
4時間くらいでしたが、眠っていたのであまり長くは感じなかったです。
前の列の方達は皆さんベッドを起こして本を読んだりされていて、おそらく一番年下と思われる私が眠りこけていて、なんとも不甲斐ないのですが。
途中一度トイレに行ったら、便座が上がっていて、そこは男性の患者さんも使うので、便座問題を久しぶりに思い出しました。
よく奥さんたちが旦那さんがトイレの後便座を下げないことに怒っていて、私も何回か夫に怒ったかもしれない。忘れてしまったけど。
確かに、「こいつ躾されてないな、ちっ!」と思ってイラッとした自分がおりましたので、そんなことを思い出しました。今はそういうプチストレスもないので楽でありがたいなとも思いました。
そんな感じで、点滴をした腕も腫れることもなく無事に終わり、急いで薬局に行ったり会計も長くかかりましたが、なんとか済ませました。ただ、歩くときになんともふらつくんですね。
酔っ払いではないけれど、なんだかふらつく。千鳥足という言葉があるけれど、酔っ払いだけに使うのではなかったのか。それに、物凄い疲労感。
ということで電車は諦めてタクシーで帰りました。仕方ない。途中で倒れるよりはいいでしょう。ラッシュ時に転んで、ニュースになってしまうのは不本意ですからね。園遊会に呼ばれました、なんていうニュースならいいけどさ。黒柳徹子さんみたいに。なぜまた徹子かわかりませんが。
看護師さんに帰りは何で帰るのか、家族は付き添ってくれるのかと何回か聞かれて、「1人で、電車で」ということが書いたメモが点滴の棒にも貼ってあったので、重要なことなのかな。車は厳禁で、車で来ちゃおうかなと思っていたら飲酒運転と同じで捕まるそうなのです。こんなにふらふらしていたら運転も無理ですしね。
帰るなり作っておいたカレーと、カビが生えないか気になっていた残りのパンを沢山食べて、チョコレートも食べて、開放感を味わって、歯をみがいてから少しだけ休もうと思ったら、すっかり寝てしまって、夜中にお風呂に入って今に至ります。
次は5月22日の予定なので、その前の2週間くらいは仕事も出来るのではないかと思っています。最初の副作用が強く出る10日間くらいの様子を見てから決めますが。
今も恐ろしく眠いです。それとかなり喉が乾きます。沢山水を飲んで、どんどん排出するように身体が求めているのでしょう。すごい仕組みですね。
無事にできてほっとしています。こうやって一つ一つ乗り越えていくのでしょう。
2日連続病院は健康じゃないと厳しいというパラドックス。
明日はゆっくりしようと思います。もう今日か…。