※今回はイベントの話までたどり着いておらず、私のなが~~い鬱陶しい系自分語りなので「そんなん知らんわい」という方は次回以降まで飛ばしといてください※
事の発端は、2014年の8月に出場したシマノ鈴鹿。
私は、そこで初めてレースでの落車をしました。
それだけには留まらず、その後別の機会でも、立て続けに数回のかなり厳しい落車が続きました。
こんなに何度も落車してしまう理由。
怪我をしたことで恐怖感が強くなって、いざという時に回避とする前に体が硬直しているんだろうか。
頭を何度も打っているので、微妙に影響もあるんだろうか。
自分なりに色々考えたりはしたんです。
私が自信過剰なだけの無謀なヘタクソなんだ、ってことは、もう痛いほど自覚しました。
中でも一番大きな事件は、背骨の骨折で入院。
この時に、体の支えとなる筋肉はすっかり落ち切ってしまい、首はむちうちを発症。
それらの痛みが日常生活で常に付きまとい、以前のように走れる気が全くしなくなりました。
不思議なのですが、痛い目に遭っても、それでも自転車が大好きです。
背骨や首が痛くても、サドルを下げハンドル位置をあげて、ロードバイクに乗り続けました。
ロードバイクは私にとって、楽しくて大好きな宝物です。
トレーニングとか。
速くなろうとか。
乗るからには上手にならないといけませんとか。
ご指導とか、難癖とか、練習会だとか、あれは良くてこれはダメで、あなたのコレがダメ、それもダメああしちゃダメこうしちゃダメこれができなきゃダメ…ダメダメダメ……。
そんなんはもういい。
ずっと「楽しくてうれしいと思えることだけしていよう」と思いました。
私の為に良かれと思って強く伝えてくださった言葉もあるでしょうが、受け入れられませんでした。
ちょっと病んでたのかもなと思います。
そして、たくさん食べるようになりました。
乗ってれば食べてもいい。
出かけるたびに「嬉しい」「楽しい」を求めて、大量の飲み食いを自分に許し続けた結果。
……激太りです。
8kg増加しました。
自転車乗ってても、セーブする意識が無ければいくらでも太れますw
「こんなんじゃダメだよなー」と思いながらも、「もう頑張らない」と決めた私は、ベイマックス化しながら時間が過ぎてゆき……。
去年の秋口あたりから、会う人に度々外見の変化を驚かれるようになりました。
口がヤンチャな人には、超ストレートに「デブ」と言われました。
元々がそんな感じの人なんで「うわ、ひどっ!」で笑って済ますんですが、その人以外にも、特にこれまであまり親しく話したこともない知人男性からも「痩せたほうがいい」と静かに指摘いただくようになりました…。
静かに言われる「痩せたほうがいい」って言葉は、もう出会い頭の出刃包丁クラスですね。
こういう時、女の人はあんまり相手の外見のこと言わないみたい。
私も、触れないと思う。
人が大きく様変わりすることの裏には、誰しも色んな事情を抱えてるものだと思うので。
でも結構、男の人は見たまんまズバリ言う人が多いです。
(勿論配慮してくださる人もおられますし、女性でもぺらっと言っちゃう人はいるんですが)
それって、近しい関係の中で衝突を避け何とかうまくやってゆく女性と、大きな関係の中で結果を出して生きていく男性ごとの気質だったりするのかなと、思ったりもしました。
ということで。
「デブ」だの「痩せたら?」だのと、出刃包丁でメッタ刺しなお言葉を男性陣からザクザクといただき、流石にだいぶ凹んできていたところに、「淡路を走りましょう」というお誘いをもらいました。
そんなにきつくない、楽しいファンライドです。
もともと体調悪い周期だったのもあったんですが、その日は、笑っちゃうほど全然走れなかった。
誰にもついていけず、最後には介護ペースで何とか連れて帰ってもらって、泣いちゃいかんけど泣きたかった。
正直、もう全く楽しくなかったです。
(※イベント自体はとっても楽しくすてきなものでした)
折角一緒に走ってくれてる皆に気を遣わせて、自分もただしんどい思いして、大好きな自転車に乗っている時間を台無しにしている。
その原因が何だか分かるか?
自分が悪いんです。
8kg増加した体で、前のように走れると思う方がおかしい。
自転車が好きだというなら、楽しいと思えるような状態の自分でいたい。
いつまでも続く怪我の痛みに負けて、どこかいじけていた気持ちに区切りをつけ、痩せると決意しました。
目標は前の自分に戻ること。
めざせマイナス8kgです。
ただ、自分だけで漫然とやったダイエットの失敗は、これまで数限りない。
今度はちゃんと理解してくれる人のアドバイスをもらい、ローラー台をサポートしてもらいました。
仕事から帰った時の息苦しいほどの空腹は、水とダイエットサプリ流し込んでごまかします。
何も考えず、仕事のバッグを置いたらすぐレーパンに履き替えて、とにかくまずサドルに座る。
アップ~インターバル~ダウンのやり方を教えてもらい、必ずローラーで50~1時間。
体調が悪くなる周期も、一番シンドイ3日間休む以外はひたすらやり続けました。
夕食は大抵、野菜と豆腐と鶏か豚。
すぐ肉を抜こうとするので「赤身肉を食わんと、筋肉が育たん! 筋肉が育たんと基礎代謝上がらんしカロリー燃焼せんのやぞ」と叱られました。
お酒はきっぱりやめ、水素水と、腸内を掃除するというお茶を母に分けてもらって飲み続けました。
そんな生活を、体組成計での記録を励みに、ひたすら続けること数週間…。
少しずつ効果が表れ始めました。
でも、まだ微々たるものです。
ただ…、そんな頑張りも、だんだん苦痛になってきます。
ゴールのない全力疾走なんて、いつまでも続けられません。
なんか、「ここまで」っていう具体的なゴールがほしい。
なにか、大きな目標…。
ないかな……。
そうだ、ツールドにし阿波のイベント、また出てみようかな。
毎年5月に開催される、厳しくて長くて、とっても美しい四国の山を走るイベントです。
その大会に、SSコースというのがあるのです。
162kmの獲得標高3399m。
これまで私が登った最高記録を超える目標です。
あんなん走れたら、すごいな。
まだ、決めたわけじゃないけど……
もし、3月のエントリーまでに5kgの減量ができていたら……
エントリー、してみようか。
開催が5月。
3月のエントリーまでに5kg。
そこから2か月でさらに3kg落とすことができれば、目標の8kgダウンは達成できます。
公言して駄目になるのは怖かったので黙っていたけど、それが私の中で頑張るための目標になりました。
そして3月。
エントリー当日。
この時の体重は、5.5kgのマイナス達成。
第一次目標、クリア!
GOサインです。
エントリーは、300名の枠がなんと8分で満了。
私よりももっともっと走れる剛脚の男性陣が、エントリー漏れで「あかん、キャンセル待ちや…」とSNSに投稿する中…。
わたし、エントリーできてしまいました!(ノ゚ο゚)ノ
やってしまった!
もう戻れない。
ここからは3kgのウェイトダウンに加えて、しっかり登坂練をやってゆかねばなりません。
2か月間で3000mオーバーを登れるようになる。
練習では、必ず1000m越えの獲得標高まで上ること。
でも残念ながら、私が行ける範囲にそんな長い坂はありません。
頑張ってもすぐ下りが来てしまう。
もっと高い山が欲しい!
よく坂を上られているひとに、「突然ですが、いつも走ってるルートを教えてください」なんて、めっちゃ不審なメッセージを送りつけたりして。(某店長さん、すみませんでした…)
色んな人のお知恵をいただいて、いくつかの坂を組み合わせ1000~2500mup程度のトレーニングプランを作成しました。
ひとりで、行ったことない山に行ってみたり…
時には知人のみなさんの走行会に加えてもらったり…
頼んで、六甲山へ連れて行ってもらったり…
停滞期を何度も乗り越え、減量の方もさらにマイナス4kg頑張りました。
減量を決意した1月から合計すると、9kgのダウン。
過去の自分に比べても、-1kgです。
どれだけやってもまだまだ不安だけど、「よし。結構、大丈夫じゃないかな」って少しは思えてきました。
大会も近づくある日…、事件が起きました。
小さなことなんですけど…。
大会を安全に走ってこれるよう、最後に交通安全の自転車御守りを買いに行こうと思いました。
どうか無事に走ってこれますように。
その帰り道です。
何でもなかったんです、ほんとに何でもないところだったのに。
下りで、持ってた荷物を落としかけたことに焦って、バランス崩して転倒してしまいました。
病院に行くと、お医者さんに「縫います」と言われました。
縫うような、怪我なのかと。
ものすごく混乱しました。
こんな直前になって怪我をしてしまったこと。
まだこんなことで怪我をしてしまう、情けない駄目な自分であるということ。
神様に無事をお願いしに行って、その帰り道で怪我をするなんて、この先はもっと良くない結果が待っているのではないかということ。
もう大会に出るなんて絶対アカンからな! と言われ、うなずくしかありませんでした。
当然です。
自分でも救いようがないと思いました。
無念です。悔しいです。くやしいです…。
ここまでこんなに、数か月間頑張ってきたのに。
こんなつまらない一瞬で、全部だめにしてしまうんや。
でも、やっぱり諦められませんでした。
これまで頑張ってきたことの結果がほしい。
私はこんなフェードアウトみたいな終わり方のために、頑張ってきたんじゃない。
「どうしても、どうしても」と言い張って、結局参加させてもらうことになりました。
ツールドにし阿波は、これまで何度も参加させてもらっている地元徳島のおなじみサイクルイベントで、そもそもそんなせっぱつまって血眼で挑むような大会ではないんだろうと思います(多分?)。
他の人にとっては、恒例の春の楽しいファンライドイベントなんですが。
勝手な思い入れで、私にとっては、今回はなんだかとっても大事な一日になりました。
そして、「私は絶対に元に戻るんや!」と思わせてくれた出刃包丁級のお言葉たちは、みんなからの愛あるビンタだったのかなと思ったりしています。
へへっ、…効いたぜ。
いつまでもグズグズ寝ぼけたこと言うてんと、ちゃんと目をあけて、しっかり走ってこなくては!と思いました。
ここまで、この鬱陶しい自分語りを読んでくださった方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、ありがとうございました。
次回から、空気入れ替えて、イベントの感想などをちょこちょこ書いていこうと思います♪