音楽の詩学
ストラヴィンスキー
「優雅にたわむものすべてにおいて、硬直への努力が存在するに違いない。
弓は、ただ曲がらないものであろうと務めているからこそ
曲がる際に美しいのである。正義が慈悲に屈するように
少し譲歩する賢固さこそが地上の美すべてである。
あらゆるものがまっすぐであろうと努め幸いにもいかなるものもそうなるに至らない。
真っ直ぐ成長するように努めなさい。そうすれば生命があなたをたわめてくれるだろう。」
2021年12月の弟が突然死をした瞬間に
私は、私がこれまで何を考えて何を支えに生きていたのか
全て記憶消失になった。
それくらい
ショッキングな出来事でした。
そして、また母の死を経験して
私は自分を見失っていたようです。
心の呻きを埋めるのは
クラシック音楽に勝るものなどない。
表層の慰めになる娯楽とはやはり違う音の詩学である。
いろんなことが落ち着いてきてから来るであろう
謎の感情は、
家族を失った悲しみでしかない。
これが例のぶり返しなんだろう。
浅はかな女性のマウントで引き寄せられた
深い絶望と悲しみだった。
美しき歳時記