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第34話 病気により退職、そして婚約

 

社長がガンで亡くなってから、私自身もそれまで気を張っていたのか、切れた糸のように、力が抜けてしまいました。社長の分まで頑張ろうという気持ちも起きず、そのまま休職、退職という流れに。

 

行けなくなったのは、病気の社長のせいではなく、職場環境のせい。身体の調子も悪くなり、心療内科を受診したところ、適応障害と診断されました。

 

やはり、ストレスから体調を崩してしまったようです。ストレスの元である職場には行かないほうが良い、ということで、仕事は休むことにしました。

 

何もしてくれない会社に怒りも覚えて、労働局やユニオンなど、職場環境をなんとか変えてもらえないかと相談したのですが、その度に、起きた出来事を話さなければいけないのは苦痛でした。

 

そして、労働局もユニオンでもうまく行かず、弁護士さんにお願いしようと、再び、様々な弁護士さんの事務所へ行ってみることにしました。

 

初回相談無料や、法テラス、市の弁護士さん相談、などなど色々な弁護士さんに会いましたが、結局は、紹介してもらった弁護士さんにお願いすることになりました。

 

時間はかかりましたが、最終的には労災と認定され、気持ちも一区切りつけることができました。弁護士さんとともに、労働局に行ったりもしましたが、代わりに話してくれること、交渉してくれること、怒ってくれること、とても頼りになる存在だなと、弁護士という職業の大変さも垣間見えて、また、一緒に闘ってくれたことに感謝でした。

また、仕事を失い、病気になってしまいましたが、今度は、すぐに転職活動をしようと仕事を探していました。そんな矢先、滑って右腕を骨折してしまいました。初めての骨折です。痛すぎた衝撃で、気を失ってしまい、救急車で運ばれてしまいました。

 

利き手がうまく使えない中、一人暮らしをするのは大変でしたが、それでも、大変だからこそ工夫して過ごすことで、大変な中での楽しみも見つけられていました。意外と左手でもお箸を使えたり、実は両利きかもしれないと思ったのでした。

 

ただ、体調はあまりよくなくて頭痛が続いていたため、またMRI検査を受けましたが、結果は異常なし。やはり、精神的なストレスが原因でした。

 

次の仕事を探して面接に行ってみるものの、やはり体調がまだあまりよくないのと骨折しているのとで、就職に対する気持ちの準備はまだできていませんでした。

 

それと並行して、婚活もしていたのですが、こちらは今流行り?のマッチングアプリを使って、何人かの男性とメッセージのやり取りをしたり、実際に会って食事をしたりしていました。

 

同じ地域の人が良いかなと思っていましたが、セクハラを経験したことで、別の地域の人からのアプローチに、違う地域に移住しても良いかなと思うようになりました。

 

就職するのではなく、結婚に向かって婚活を頑張ろうかなと、進路変更。そして、その通りに、婚約することができました。仕事を失ったものの、パートナーとの出会い、結婚へ、次の章へと移る時がきたのです。

 

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