勝手に桜と思っていた坂 |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

 ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

あのとき見送った坂道が

想い出の中で勝手に「急な桜坂」だったので

市内満開青空の今日、思いついて

久しぶりに帰り道を遠回りして見に行ったら

ふつうの、フェンス横のゆるい坂道だった。

 

まあよく考えたら

あの頃はまだ3月に桜は咲いていなかった。

「あのときの坂」が「桜坂」のわけない!

十数年のうちに

桜が何日も前に咲くようになったなんて

このままいくと

入学式ではなく

卒業式に桜になる。

それはそれでいいけれど。

 

坂はなんでもない坂だった勘違いだけれど

建物は記憶のままで

2階の窓やハナミズキが遠くに見えたときに

過呼吸に近いくらい息ができなくなって

どれほどそこに魂をつぎ込んでいたんだろうと

とにかく自分で自分にびっくりした。

この感覚は経験がない。

いつか「この世のものとは思えないものに

魂をつかまれた人間の演技」を、舞台でする

時がきたらこの体験を思い出そう。(一生ない…)(^-^;

 

命をけずられそうになるから

しばらく通らない。あの道。

もっと自分がもっと枯れてしまってから

また行こう。