彼と彼女のこんなつながり |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

人と人のつながり方として

思いつく限りのことをあげてみても

これは考えつかない、と毎回思うのが

小川洋子さんの作品である。

広く知られている「博士の愛した数式」

以外にも「ひよこトラック」や「猫を抱いて象と泳ぐ」

など、今まで誰も考えつかなかった

心震えるつながりが展開される。

最近読んだ「約束された移動」もそのひとつである。

お互いに知り合いもしないのに

特殊な方法でつながることだ。

そんな話はよくあると思うかもしれないが

「知らない」と「出会う」

が共存するその方法が

とりわけ美しいのだ。

「片方の妄想かもしれず

そうでないかもしれず」の「曖昧さ」に

座って読んでいても宙に1cm浮くがごとく

ぞくぞくしてしまうところがいいのだ。

彼と彼女のつながる「X次元」は二人だけのもの。

誰も知らず当人だって知っているかどうか…。

 

インターネットで世界につながる時代になったから

知らずに出会う、は

現代にある心象である。

しかし、この「X次元」のようなところで

つながる世界だって

すぐ触れられる隣にあると自分には思える。

 

 

 

自分はときどきそのX次元に

いったりまたこっちに来たりしている気が

…しないでもない。