檸檬の衝撃 |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

 ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

8月からずっと

結末に行くまでに

ねむってしまっていた

朗読の「檸檬」を

もういいかげん最後まで聞こうと思い

早起きしてのこり後半から結末の

部分を聞くことにした。

本を買えばいいのだけれど

(というかもう青空文庫に出ているから

読めるけれど)

せっかく朗読で聞き始めたから

朗読で最後まで聞いてみたかった。

 

今日聞いた檸檬の結末が衝撃だったのは

内容と言うより「これ知ってた…」

だった。最初の方を知らないのは

多分試験問題で

後半部分だけ出たのではないだろうかと思われる。

高校生の頃の受験勉強だろう。

高校生の自分は問題を解くことは得意でも

いまほど文章の深さに気付くことはなかったはず。

そのころそれに気づいていれば

忙しくても最初から読みたくなっただろうし

後半だけでももっとよくおぼえていただろうから。

深くとらえられなくても当時の

受験問題ってテクニックで解けてしまう。

ただし100%正解はまれで、「小説」では

たいてい一問は落とすことが多かった。

そこが「深さに気付く自分ではなかった」

の弱点だったのかもしれない。

 

 

朗読がおもしろいのは

言語が難しいのでその単語の漢字を想像したり

アナウンサーの方の読む語感で

その意をとらえたりすることだったが

後から青空文庫で文字で読み返してみると

想像した文字と違っているものもあって

また違う印象になり「味チェンジ」で

またじわじわくる。

 

こういうおいしい文学があれば

心の空腹はいくらでも満たすことができる気がする。

 

というわけで衝撃の結末だった檸檬は終わり

今夜から何を聞いて眠るかの選択に

わくわくしている。