多分、窓が好きだ。
信号待ちの交差点でちかくの家や
古めのマンションの
窓を眺めると
なぜがむずむずする…ていうか
なんていうか「萌える」から。
基本、「外から見た時」だけが好きで
中から見る窓に対しては
あまりぐっとこない。
ちょいと古いほうが好きだが
何でも「窓」ならいいみたいだ。
何の変哲もなくてもいい。
特に好きなのは布団の干せないちいさな
アイアンの柵がついているだけの窓。
お気に入りは和風のお屋敷の二階の
その透明さに曇りの一点もなく磨かれた
昭和初期の窓。
窓はすべて懐かしい。
窓だけからでも想像される
つつましい人の生活の雰囲気がいい。
ただし
人の家をじっとみるという行動は
あまりふつうではないから
気を付けなければならない。