読書を始めるときの
最初の数ページ、
エンジンをあっためるためか、
かなりエネルギーを使う。
初めてであう人物
初めての場所
初めての設定
などを想像の中で広げるのに
時間がかかるからだろう。
その
つっかかるような最初の数ページの
その
つっかかる感じを楽しむのが読み始めの時間だ。
走りだしたらあとはすべるように走るのだけれど。
快調にすべっていく真ん中の時期は
眠る時間も惜しみ読み進める。
そして読後はもはや眠れなくなってしまっている
場合が多い。
思いの中で
その物語を実写にしてみたり
もっと自分にとって良い結末にかえてみたりしながら
夜が更けてゆくのである。
新しい友達と仲良くしていったり
恋愛をしたりするのと
似ているのではないかと想像す。