木であった |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

床の掃除をするならば

素足でなければならない。


小学生の頃住んでいた家は

古い日本家屋で

夏休みには庭に面した長い廊下を

ばあちゃんの指導の下

雑巾がけをしなければならなかった。

掃除嫌いで雑巾がけは本当に

嫌だったのだが

雑巾がけした後の廊下の板を

足で感じるのは好きだった。

すこししめった床は、

その湿りから、自分が「木」であったことを

思い出してじーんとするのか

足裏にそのじーんが伝わってくると感じたのである。


家を出てからは

床でも畳でもない下宿に住んだり

畳がもう息づいていない借家にすんだり

しながら

ついにたどりついたのが床と畳の現在の

マンション。

やっぱり掃除嫌いで

インフルでもなければ連日掃除はできない。

今回の年度末インフルは

床掃除のために必要な感染であったと

納得している。


今日は外では嵐が吹き荒れているので

おでかけはやめて

5日連続の床掃除決行しよう。

素足でももう寒くない春のなめらかな空気がうれしい。


窓をあけると

ふり込んでくる雨を受けとめたせいで

もう床が木の思いを取り戻しつつある。