文庫本が鞄に入っていない
3日間を過ごした。
これはもう何年ぶりかの出来事である。
スーパーのレジ待ちでも読むので
ないとおちつかない。
行きつけでない本やに行ったところ
なかなか本を選べなかった。
本やのせいではなく
最近どんどん読む本の幅が狭くなり
選べなくなってしまったためだろう。
たとえば
残酷なのは無理、
恋愛はサイドストーリー程度ならいいが中心ならだめ、
ホラーやミステリーは宮部みゆき以外は無理、
暴力ものも無理…といった感じである。
手当たり次第読んでいた10年前くらいとはだいぶ
違ってしまった。
心に余裕がないから
心に負担のかかるものは避けたいのだろうか。
今日は本を買うのは無理かなと思っていたとき
ホラーでもミステリーでもなさそうなのに
帯に「※この物語には夢も希望もありません」と
小さい字で注意書きのように書いてある本があり、
いさぎよい言い切りが気に入って、それに決めた。
夢も希望もないって…
確かめたくなるじゃん。