ふりかえっている時間がないほど
未来への仕事を持っているので
今年はふりかえりはなしだ！と
思っている。
さっきのぼってきた２０１２最後の月は
やけに質感があって
ずっしりきた。
大掃除のときに
小学５年生のときの文集なるものが
出てきた。
クラスみんなでひとことずつ
次の年への意気込みをかいている寄せ書きが
ついている。「みんなと協力してがんばる」とか
「何事も努力する」などという文字が並ぶ中
自分がいっとう汚い文字で書いている言葉は
「この一年で一歩、新しい一年でまた一歩」だった。
このころから一歩しか進まないつもりとはささやかだな。
小学生ならもっと一気に進んでくれ。いま大人になって
なんとか一歩一歩なんだからさあ。
…と思ったけれど
いやひょっとしてこの言葉は
このころから見たら未来の自分、
つまり現在の自分へ向けたものなのかも
しれないと思い直す。
５年生の自分は
未来の自分がこの言葉をみて
「そうだな、まあがんばるか」なんて思うということを
全然想像はしていないけれど
時間を越えて未来信号をキャッチしたのだ。
実感はないけれどまた新しい年がくる。
楽しみなことも不安なこともこの年齢なりに
あり、それは５年生の自分とそうかわらない
心持ちのように思う。
さあとりあえず返事をしておかなきゃと思って
未来信号を送る。
そうだな。確実に一歩進むことにするわ。＞５年生の自分