お盆休みに
地方の(っていうかこっちが地方なのか)
大学やら就職先やらから子どもたちが
(もう子どもっていわないいけど…)
帰省をしてきて
プチ同窓会をしようと連絡をくれた子に
少しの時間だけど会って話をすることができた。
中学生くらいのときにあったのが最後だと
必ず第一声言われる言葉が
「先生ちっこくなったね」である。
女子にくらべると男子は
会っていない間に背がいきなり伸びるので
見下ろしていたはずが急に見下ろされる。
わたしだってこの10年で3㎝のびて
2㎝縮んで、計1㎝のびてるんだから
ちっこくなったわけじゃないし
そっちが大きくなっただけだ、
と言ってもいいのだが
「そちらからみると」縮んでいることになるので
これはただしいのだ
この「そちらがわからみると」
の感覚は面白いので
「ちっこくなったね」といわれるたびに
わくわくする。
ふだんはあまり体験できない
「そちらがわからみると」感覚である。
あきらかに自分が変わったことにたいして
他人から「○●になりましたね」などと
言われることはあるが
「一般的には変わっていないこと」について
相対的に見た人や発言者側が大きく変わったことによって
わたしの方が「変わったね」と言われることだって
これは実は変わったと言える真実であって
あまり頻繁には味わえないことなので
面白いのである。
今回わたしにちっこくなったといった子は
中学生までずいぶん小さかったので
倍になったかのように見える。
倍になんてなってないのに
この錯覚もまた面白い。
そして彼は日本ではない
世界の国のどこかで働くことなるそうだ。
そうしたらもう簡単には会えなくなるだろうが
本当にすばらしい成長である。
子どもの成長をみると
やっぱり負けられないと思い
残りの夏にやらなくちゃならないことを
いくつも並べている。