「レインツリーの国」 を読んで |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

年をまたいで読んでいた本が

珍しく恋愛小説だった。

それとはしらずに購入したので

最初はこれはライトな感じだし無理だな~と思ったのに

途中から展開にひきこまれた。


というのは絶妙な「言葉」のやりとりに主眼をおいた

恋愛小説だったからであり、「言葉」で感情を

整理していったり表現していったりする自分には

受け入れやすいものだったからである。

「メール」とか「チャット」というものが小説に

出てきてしまうあたり、ライトな色合いにしてしまって

いるが、それもその「必要性」が遠距離などの

想像しやすいところに流れていないところは良かった。



最後の解説に

「テニスのラリー的な言葉の返し」で

展開していくとあったが

まさにその通りであった。


相手のこの言葉をこう読んで

こう反応するんだ!という恋愛は

なかなか小説では書かれにくい

形だったので新鮮だったのである。


普段の読書のように

胸にドンとくるものではなかったけれど

自分のように狭い世界で生きているものの

視野をひとまわり広げてくれる作品であった。