東海地区だけだと思うけれど
「読書郵便コンテスト」というのがある。
誰かに自分の好きな本を
おすすめするはがきをかく
コンテストである。
子どもたちは熱心にかいているが
なかなか入賞は難しい。
今年は４年ぶりに自分も一般の部に
応募することにした。
それは、「星の王子さま」の新訳が
とてもやさしい言葉で
いままで小難しいと思っていた人にも
きっと読んでもらえると思ったからだ。
「絆を結んだものには永遠に責任を持つんだ」
じーんとする言葉の数々に自分の日常を
ふりかえる。
きっと読んだら、
わたしの「絆を結んだ人たち」の中に
同じようなことを感じてくれる人がいる。
絆を結んだたくさんの人たちにむけ
こころをこめてはがきをかいた。
この想いは届かないことも承知で…。
届かないと知りつつメッセージを送っていることが
多い人生だけど、そんなときは
ちっともさみしくなんかなくて
むしろ気持ちがいい。
それはこのほんの中の僕が
夜空を見上げて
わかれてしまった王子さまの笑顔を
さがしているときのあたたかい気持ちと
同じだろう。