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3回シリーズの「フラクトオリゴ糖で腸活」、後編です。
【前編】
*フラクトオリゴ糖とは
【中編】
*フラクトオリゴ糖を知ったきっかけ
*フラクトオリゴ糖と酪酸菌
*酪酸の効果
【後編】
*フラクトオリゴ糖を含む食品
*フラクトオリゴ糖の効果
*我が家の活用方法
フラクトオリゴ等を含む食品
フラクトオリゴ糖は、ネギ、タマネギ、ゴボウ、ニンニクなどに多く含まれるそうです。
腸活のためには一日3g程度摂ると良い(5~10g程度とも)そうですが、野菜で摂るには玉ねぎで6.5個、ゴボウで5.5個だそうです。
さすがに、野菜だけで毎日摂るのは難しそうだなと思ったので、粉末のフラクトオリゴ糖を使用することにしました。
市販のものには、液体と粉末があり、中身を比較するサイトなども複数あったのでいろいろ調べた結果、粉末を使うこととしました。使い勝手の点では液体の方が良さそうですが、あえて粉末を選んだのは、使い勝手よりも純度にこだわりたかったからです。なんでも、フラクトオリゴ糖を水に溶かして液体にすると、わずかながらショ糖が生成する場合があるらしいので。
粉末は、水分を吸うと固まる性質があって、一度固まると溶けにくいのが難点ですが、少しずつ入れてすぐにかき混ぜるようにすればそこまで使いにくいというほどではありません。
私が使っているものはファスナー付きの袋に入っているのですが、なるべく湿気させないよう乾いたスプーンを使い、使用後は袋の空気を抜くようにしてから封をしています。
フラクトオリゴ糖の効果
一般的に言われていること
① 腸内フローラを整える
②ミネラルの吸収促進
③虫歯の原因にならない
④免疫の改善
⑤低カロリー(難消化性):砂糖の半分のカロリー
⑥血糖値を上げない
⑦便臭の改善
⑧脂質代謝の改善
(「機能性オリゴ糖の明治」 より)
私が感じている効果
私が最も効果を感じているのは、①と⑦です。
本当にテキメンですよ!
昨年の冬に実家に帰省した際、1週間くらいだからと油断してフラクトオリゴ糖は持参しなかったのですが、数日で以前のように便秘がちに戻り、とても後悔しました。
新型コロナに関する効果
カロリーについ
私ごとになりますが、もともと、それほど甘い物好きではなく、とくにご飯のおかずの甘い味付けが苦手で、自分が料理をするときは隠し味の砂糖も省略するくらいなのですが、砂糖を摂れば摂るほど老けるということを知ってからというもの、以前にもまして砂糖を摂りたくないなと思っています。
ですから、フラクトオリゴ糖を知ったときは本当にありがたい!と思いました。
糖として吸収されないなら当然ノンカロリーだと思ったからです。
(実際、少し前までは専門家の間でもその様な認識だったそうです。)
ところが最近では、カロリーがあるとわかってきましとた。
上でも書きましたが、カロリーは砂糖の約半分です。
えーと、甘さが3分の1でカロリーが半分ということは、
砂糖と同じ甘さにするとしたら、、、、、カロリーは1.5倍ということ☝🏻
あれっ!? 砂糖よりもカロリーが多くなってない!?
こ、これは大変な事実を知ってしまったのでは?
私は騙されていたのかーーーーっ?(誰に?www)
あ、いや、落ち着け、自分。
カロリーというと、つい、余ったカロリーは全部脂肪になる!と思ってしまいますが、違う可能性もあるのでは?
いや、あって欲しい!ぜひ!
だって、小腸を通り越して、大腸で酪酸になるわけでしょう?
その後酪酸はどこでどうなるのか・・・?
いままでは勝手に、そのまま排泄されるだろうくらいに思っていましたが、カロリーになるなら、どこかの細胞で吸収されるはず。
もう一度よく調べてみよう。
※※※※※※※※
はい、調べてきました。
なんと、酪酸の大部分は大腸の腸管壁の細胞に吸収されて代謝されるそうです!!
おおっ!良かった!脂肪細胞じゃなかった!!
そして、その代謝時に酸素を使うので、酸素が大腸内に入り込むことを阻止し、酸素が苦手な善玉菌を守る役割を果たしてくれるのだそうです!
(株式会社シクロケムバイオHPより)
個人的には、腸内酸素濃度が薄くなるとヤセ菌と呼ばれるバクテロイドス菌が活動しやすくなるというのがかなりのツボです。腸内環境を良くする上に、ダイエットにもなるなんて!
ただ、ちょっと気になるのは、大部分は、というところ。
ごく一部はどうやら肝臓で脂肪酸になるようで。
脂肪酸はグリセリンと結びついて脂肪になる材料なので、やはり適量以上を摂取するのは良くないことがわかりました。
と、さらに、追い打ちをかけるように残念な情報が!
私、「フラクトオリゴ糖は酪酸菌が餌にできる唯一のオリゴ糖である」と前出の本で読んだので、てっきり酪酸菌だけがフラクトオリゴ糖を分解し、酪酸を産生するのだろうと思いこんでいたのです。
しかし、全くそんなことはなくて、ビフィズス菌やプロピオン酸菌も、フラクトオリゴ等を餌にして酢酸やプロピオン酸を作るのだそうです。
そして、特に酢酸は肝臓や筋肉で脂肪合成に使われるようです。(下図左端の図参照)
(※ 文献5・・・坂田 隆ら 短鎖脂肪酸の生理活性.日本油化学学会誌46)
図中真ん中で、プロピオン酸の肝臓における「糖新生」とは、糖質以外の物質からグルコース(ブドウ糖)を作り出すことです。
肝臓では血糖(血中のグルコース)が減ってくると糖分の在庫(グリコーゲン:グルコースのかたまり)を少しずつ溶かして血糖を調節するのですが、在庫を使い果たすと糖質以外のタンパク質などからグルコースを作ります。この時、グルコースを作る(糖新生)材料としてプロピオン酸が使われる、ということです。
酢酸は、大腸内を酸性にして悪玉菌を住みにくくしたり、ミネラルの吸収を助ける働きがありますが、最終的に脂肪合成に回ることを考えると、あまり酢酸を増ふやさないほうがよさそうです。
つまり、フラクトオリゴ糖の効果は多岐に渡りとても素晴らしいものですが、やはり、摂りすぎには注意する必要がありますね。
わが家の活用方法
主な使用法1 ジャム
まとめ
フラクトオリゴ糖は、
① 腸内フローラを整える
②ミネラルの吸収促進
③虫歯の原因にならない
④免疫の改善
⑤低カロリー(難消化性):砂糖の半分のカロリー
⑥血糖値を上げない
⑦便臭の改善
⑧脂質代謝の改善
という、たくさんのメリットを持つ「糖」である、ということがわかりました。