ローズがフランスへ行く理由 -105ページ目
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選択肢


今私に与えられている選択肢は、3つ。



☆ビザ申請をせずに今回はパスをする。

→来年度、再度チャレンジをすることができる。来年度が最後の挑戦。


☆ビザを取得した後、渡仏を断念する。

→取得をした後、ゆっくり今後のことを考え、結果渡仏をやめる。

ただし、来年度の申請権利を失うこととなり、ワーホリでの渡仏は二度とできない。


☆ビザを取得し、予定通りにフランスへ行く。

→同時に、会社を辞めるという決断をしなければならない。



当初の案内通り、2006年12月までの渡仏が条件であったら、

迷うことなく、今回はパスをして、来年に賭けていただろう。


でも、2006年最終合格組だけ、渡仏期間を延長してあることは、

やはり、フランスが私を呼んでいる気がしてならないのだ。

(あとからのこじつけの言い訳だとしても・・・)


だから、申請をしようと思った。

申請をしてビザを取得した結果、悩んだ挙句に行かないという結論を出すこともできる。

そして、それは、自分が決めたことだから、後悔もしないだろうと思うから。


もちろん、ビザを取得した以上、よっぽどのことがない限りは、

フランスに行くに決まっているというのが本音だけどね。



昼休みを利用して、郵便局に残高証明書をもらってきました。

手数料500円也


ゆっくり考えよう・・・なんてことはできなそうだ。


封筒を開けたときは、たとえ合格でも渡仏をする気は全くなかった私。

でも、その15分後には、気持ちはフランスへ傾いているのだから、まったく現金なもんだ。


「2007年3月15日までの渡仏であれば構わない。」


一度はリセットしたフランス行き。

あと3ヶ月あるから、もう一度ゆっくり考えてみよう。

でも、辞める以上は、会社には早めに言うに越したことがない。

だから、ちょうど3ヶ月前にあたる12月15日に、社長に伝えよう。

それまでに約2週間、自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、真剣に考えてみよう。


・・・と思ったのだが、

ん・・??え・・??? そんな悠長なことを言っていられる場合ではなかった。



「2007年3月15日までの渡仏であれば構わないと・・・。

ただし、2006年12月15日までに、ビザの取得を終わらせること。」



ビザの取得には、


・残高証明書の発行

・健康診断証明書の発行

・1年間の海外旅行障害保険証の発行


その他、もろもろの準備がいる。

そして、肝心な大使館の受付時間が、平日の9時から11時30分のみ。

ビザ取得申請から受け取りまでは、最低3日間かかる。


以上をふまえて考えると・・・、


今日が11月30日。12月15日に受け取るには、最低でも12日には申請。

土日を削ると、申請までに残されている時間は、たった7日しかないことに気づく。


不備があった場合のことを考えると、遅くても12月の1週目には申請をしたほうが無難だ。

・・・となると、私に残されている時間は、5日間だけだ。

悠長に考えている時間はないことを知り、真っ青になった。



タラタラとしている生活が、一気に慌しくなることになる。



はじまりの1日


letter



本来、11月23日までに合否の連絡があるはずだったワーホリの結果

でも、合否に関わらず、今年度の渡仏を諦めていたので、

期限が過ぎても、結果の連絡がないことをあまり気にしていなかった。


そして、今日、1通の封筒がポストへ。


結果は、「貴方のビサ申請が承認されました」とのこと。

どうせ行かないと思っていても、やっぱり承認されたと思うと、人間欲が出てくる。

だからこそ、残念にも思ったし、早く申請をしておけばよかったと後悔もした。


今年、私が行かないと決めた理由は、その渡仏設定日にある。

通常、2006年度申請分は、出発日は、2007年3月までの間で選べたはずだった。

しかし、今年度は、2006年12月までに渡仏をしなければいけない・・・

という案内に変更されていたことを、私は知らなかった。

つまり、本日11月28日に結果がわかったのに、年内の12月31日までに渡仏をしないと行けない。

会社のことも家のことも、もろもろ考えて、1ヶ月での準備は非現実的だと思ったし、

来年あと1回の申請のチャンスがあるから、無理をするのはやめようと思ったわけだ。



だが、今回の2006年度最終合格組に与えられた条件は違かった。


2007年3月15日までの渡仏であれば構わないと・・・。

ただし、2006年12月15日までに、ビザの取得を終わらせること。」



会社を辞めるまで、3ヶ月の猶予が私に与えられたわけだ。

非現実的なことだったことが、現実味に感じた1日だった。



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