猫話 Ⅰ | 小説と言う名の駄文置き場

小説と言う名の駄文置き場

自分が書いた小説と言う名の駄文とSHの考察などを置いておこうと思います。

初めての方はこちらをお読み下さい。




「ヴェ~!待ってよ~!!何で逃げるの~!!」

「にゃ!!」

俺、フェリシアーノ・ヴァルガス。可愛い女の子と美味しい食事が大好きなお茶目さんです♪そんな俺が一週間ぐらい前に猫を拾いました。雨の中、家の近くで寒そうに震えているのを見つけたんだけど・・・怪我してたから、助けたくて兄ちゃんに頼み込んで家で飼う事になったんだ。

「ふぎゃあ!?」

「ほら、捕まえたよ!さぁ!アルトゥーロ!ブラッシングしようね!!」

少しくすんだ金の毛並みに、エメラルドグリーンの綺麗な瞳、何故か太い眉毛・・・どこかあのアーサーに似てるなぁと思って名前もアーサーのイタリア読みのアルトゥーロにしたんだ。

「にゃあ!!!!」

「うわぁ!?暴れないでよ!!」

性格も凄くアーサーにそっくりだったんだよね。懐いてくれるまで時間が掛かったし・・・あっ、でも懐いてくれるととっても優しかったんだ。菊の『アーサーさんはご友人になるととてもお優しい方ですよ』って言った事が良く分かった気がする。そう言えば、フラン兄ちゃんがここに遊びに来てくれてた時なんか大変で、警戒心剥き出し、近付こうものなら問答無用に飛び掛かって引っ掻き回してた・・・凄くこの辺アーサーっぽいよね・・・。後は薔薇が好きだったり、シャワーとかは好きなのにブラッシングが全然駄目とか・・・今もブラッシングしようと思ったら逃げ出しちゃうし・・・ヴェー、捕まえるのも一苦労だよ。

「ヴェッ、アルトゥーロ!すぐ終わるから!ちょっと我慢出来る?」

「・・・にゃあ」

渋々だけど、分かってくれたみたい。本当に懐いてくれると優しいし、凄く素直になってくれる。嫌な時は断固拒否してくるけど・・・基本的には凄く凄ーく従順だ。俺や兄ちゃんが会議とかで夜遅くに帰ってきても玄関でじっと待ってくれてたり、何かあるとすぐすり寄ってきてくれたり・・・あれ?猫じゃなくて犬みたいだけど・・・。

「ヴェー、はい!終わったよ♪」

「まーお!!」

ヴェッヴェッ♪ほらほら、今も『お礼じゃないんだからな!俺の為だからな!!』と言ってるみたい。ヴェー、可愛いなぁ♪


~所変わって、アーサー宅~

「ほら、飯」

「ヴェー♪」

数日前、正確な日にちは覚えていないが・・・まぁ、数日前だ、茶色い猫を拾った。いや・・・違うな。実際はどこからか俺の家に入り込んだ猫が、そのまま家に住み着いている状態。毛並みが良かったから誰かが飼っていたと思ったんだが・・・誰かが飼っていたとか、探していたとか、そんな情報は全く持って皆無だった。仕方が無く、予防接種を済ませて俺が飼う事になったんだが。

「ヴェッ、ヴェッ!」

この猫・・・物凄くフェリシアーノにそっくりだった。鳴き声もよくフェリシアーノが言っている『ヴェー』だったし、薄い茶色の毛並みにくるんと跳ねている癖毛・・・まさしくフェリシアーノのそれだろう。この世では似ている人間が三人いると聞いた事があるが、猫が人に似ているなんて聞いた事がない。

「にしても・・・本当に美味そうに食べるよな、お前」

「ヴェ~♪」

性格もフェリシアーノにそっくりで、多少は人見知りをするが基本的には人懐っこく、グルメ(今食べてる飯も俺が色々と買い漁って、こいつが自分で選んだものだ)。俺には何だかんだで懐いてくれてるようで・・・別に嬉しいなんて思ってないんだからな!・・・まぁ、名前はそんなこんなでフェリシアーノから貰い『フェリ』と名付けた。

「ヴェッ!ヴェッ!」

そんな事を考えていたら、飯は食い終わってしまったらしい。俺の足下でくるくる歩き回りながら、何かを俺に訴えている。まぁ、こいつが何を催促しているのかは、この数日間の間過ごしてきて見当はついてる。

「分かった、分かった。散歩だろう?」

「ヴェー♪」

そうだと言わんばかりに俺の肩に乗ってきた。ここが散歩の時のこいつの定位置らしい。久し振りに、と言うか俺の家では珍しく晴天だ。散歩に行くにはちょうど良いだろう。

「美味そうなモノがあっても、俺の側から離れるなよ?」

「ヴェッ!」




あとがき

ねこねここねこって称号がTOAにありましてね・・・ってまぁそれはどうでも良いんですが!まず一話目です。こんな感じで進みます。シリーズモノだとこの小説が第2弾だったと思います。自分が携帯のメールのとこで書いてた小説で・・・。掘り出して書いていてとても懐かしい気持ちになりました。