大祖堂での2回の朝のお勤め終了後
別の部屋へ案内されて、導師様から方丈へのお言葉 ・方丈から導師様へのお言葉が交わされて…。
その儀式も無事10分程で終了。
また 方丈と檀信徒はゾロゾロと移動、
立派な背景のところでお偉い方々と 方丈と檀信徒と一緒に記念写真を撮影。
(朝4時に起きて、勤行後に写真撮影だなんて まず想像してなかった!
女性ですから"お化粧していておいて良かった"と思った瞬間でした!)
これは、方丈の卒業式に相当するんですね。私達は、身内みたいな存在。
… … …
そのあとは、僧堂へ行き(ここは一般の人は普段入れない場所なんですって)
日頃、お坊さん達が座禅を組み、寝食するところです。1人一畳しかありませんというのを目の当たりにしました。
しかも、ストーブを焚かないとめっちゃくちゃ冷える堂内でした。
(焚いてても寒かった!)
この環境は、歴史を感じるほどの古めかしさで夏は暑く冬は寒く
座禅を組む場所は1人当たり狭く、床は硬く、もう全てが修行でしかない。ヒェ~!
ここでも、また 我が方丈さんのための儀式が執り行われ 我ら檀信徒も合掌したりお辞儀をしたりして立ち会う。
滞りなく終了
この時点で7時過ぎ位かな?
(時間知りたい時は、いつもなら時計があるのに…
これらのお勤めや儀式では、時計を身につけてはいけないので やや不便さを感じた)
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こうして、様々な儀式を終えて 晴れて方丈は、"一般人に戻れた"ということ。
私達は、一緒に参加して見届けたということ。
これは、一生に一回経験出来るかどうか…?
経験出来る事の方が少ないと確信します。
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その後、歴史のあるお部屋を拝観
狩野派の襖絵や歴代の貫首様の写真や東郷平八郎氏の直筆の額など、滅多に見られないお部屋にも 通されて 説明頂きました。
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奇しくもその日は 朝8時より、今年度の新人さんが入山されるという日で 先輩のお坊さんも楽しみな様子でしたね。
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9時過ぎからは、「送行(そうあん)」=
「お見送り式」が始まる。
方丈さんが、(まるで昔の僧が)旅に出るような服装に身を包み、玄関にてご挨拶の口上を述べ合い、大勢の僧侶の並ぶ所を歩き、花束贈呈があり、三門前での写真撮影があり…。
極め付けは、長い参道を下った所まで大勢の僧侶達が走り寄って行き、方丈さんを胴上げ。
送行とは、何かが分かりました。
今まで7年間に渡り どれだけの立派な行ないをしてきて 多くの僧侶さんたちから慕われていたのか分かりました。
立ち合えて、じーんと胸が熱くなり 感動しました。
檀信徒として、誇りに思いました。
お疲れさまでございました。
お天気までも味方につけてしまう
笑顔の柔和な方丈さん
きっと、徳のある素晴らしいお人柄だからこそ。
最高の門出に参加させて頂き、心より感謝いたしております。
合掌