文学賞を次々受賞して、人気の高い伊坂幸太郎さん。
その伊坂さんが2006年井上ひさしさんと対談をした。
当時、伊坂さんは「僕は楽しくて少し笑える話を書いてきた。でもテーマ性が確かで重い話の方が意味を持つのでは」と迷い悩んでいた。
そこへ、伊坂さんの才能を見出していた井上さんは 自分の好きなアメリカの女流詩人の次の言葉を伝えたのだった。
"人は生まれてくると、もう苦しみの連続だ。
楽しいことは1.2%で98%はつらいことばかり"
<だから悲しいことや苦しいことは放っておいても誰でも経験できる。
けれども、笑いは人間が作らないと存在しない>
その言葉を聞いて意識的に前向きな読後感で読者を微笑ましたいと思うように変化したそうです。
楽しい話の意味を再認識
(Y新聞記事より)