京大は甲子園への望みを残せるか!? 京都大学ギャングスターズvs関西大学カイザース プレビュー | アメフト交差点

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関西学生アメリカンフットボール リーグ最終節(第7節)

京都大学ギャングスターズ vs 関西大学カイザース
at 長居陸上競技場(長居スタジアム) 11/24(日) 11:00キックオフ!!


ということで、明日の京大vs関大戦のプレビュー記事を書きたいと思います。
京大は勝てば6勝1敗となり、14時からの関西学院‐立命館戦で立命館が勝利すれば3校優勝となり、東海代表の名城大学を交えた3チームでのトーナメント戦(プレーオフ)に進出でき、甲子園ボウルへの道がまだ繋がります。
しかしこの試合で負ければ関学‐立命の結果に関わらず自動的にシーズン終了が決まってしまうという、重要なゲームです。
対する関大は甲子園ボウルの出場の夢は消えてしまったものの、関学・立命に敗れて京大にまで負けるわけにはいかない!と、相当な意気込みでぶつかってくることと思われます。

さて京大ですけれども、前節では13年ぶりに立命館を破るという素晴らしいアップセットゲームを見せました。
その鍵となったのがノーハドルのクイックテンポな攻撃。
京大があそこまで早くセットしてどんどんどんどんプレーを重ねてくるというのは予想した人はそうそういなかったでしょう。
ノーハドルをされると守備側は選手の交代やアサイメントの確認をする暇を与えられず、体力面でも戦術的な面でもかなり難しくなってきます。
兄弟はそこからRun Playを多様してきたので、疲労は余計に蓄積されていきます。
しかもそのランが出ることでどう止めるべきなのか頭で考える、考えすぎてしまうことで足が止まってしまうという悪循環に陥ったと、前京大監督の水野さんも考察されています↓

【週刊TURNOVER】より、水野彌一さんのコラム
「パスを捨てランで勝負」 腹をくくり、迷い消えた京大

http://www.47news.jp/sports/turnover/column/mizuno/136866.html

さらには守備の面でもセーフティーやコーナーバックなどDB(ディフェンスバック)陣も交えた多様なブリッツで終始QBにプレッシャーをかけ続け、ランに対してもいい反応をし続けていました。
一番大きかったのが立命館のエースワイドレシーバー#11頓花選手をダブルカバー以上で徹底マークし、わずか4キャッチ30ヤードに抑えたことです。
立命館の攻撃をリズムに乗せませんでした。

さぁ果たして、関大戦でも同じような形で攻めていくのか。
守備に関しては同じようにいろんな形でブリッツを仕掛けて行くと思います。

関大のエース#7高崎選手#1前田選手に対してもカバーは厚くしてくることかと思われます。
一つ問題なのはブリッツの入れ方によっては関大のランがすれ違いのような形でロングゲインしてしまうというようなこと。
これに関してはDL(ディフェンスライン)がどこまで持ちこたえれるかが重要なポイントになってきます。

では攻撃陣はどうか。
前節では「まさかのノーハドル攻撃」に惑わされた立命守備が最後まで対応しきれずに負けたという試合でしたが、あれはまさに『想定外』であったからこそうまくいった。
今回はノーハドル攻撃をしてくる体で関大の方も準備しているでしょうから、そうそううまくはいかない可能性のほうが高い。
しかしそれは京大自身もよくわかっていることなので、また違った戦い方をしてくるかもしれません。
立命戦ではランをした回数がなんと45回なのですが、これを逆手にとってくるのでは?と僕は考えています。
つまり、立命戦で強烈にランプレーの印象が残っているため、どうしても関大守備としては前のめりになってランを止めようとしてくる。
そこをPlay Action(ランニングバックにボールを渡すフリ)を用いてパスを投げる。
おそらくLB(ラインバッカ―)の裏あたりはレシーバーがフリーになりやすいと思うんですよね。
そのミドルゾーンを決めることで
#19QB小原選手もリズムが出てきます。
そうすると普通のパスも通しやすくなる、今度はパスフェイクからのドロープレーなどで
RB(ランニングバック)#27岡部選手、#7鈴木選手も走りやすくなる、とこういった形でテンポよく進めることができます。
いたってシンプルなフットボールの基本の攻め方という感じなのですが、とはいえこれを実際に実行するのはそう簡単ではありません。
関大の守備もそのあたりは予想しているでしょうしね。
ただ立命戦であの戦い方ができたということで、期待をしたいと思います!

さて、今度は関大の側。
前節は関学に挑んだものの、後半なんかは特にあと少しのところで歯車がかみ合わないことが続いてしまい、敗れてしまいました。
関大攻撃は伝統的にランプレーでゴリゴリ行くというのが基本のスタイルなのですが、QBには
#14岸村選手・#19石内選手という2人の良いパサーがいるので、この試合でもどんどんパスをトライしてくる可能性も高いと思います。
関大の
板井ヘッドコーチ兼監督(京大出身なので古巣との対決という言い方ができます)は強豪戦では第3Qからが勝負と見なしたゲームプランを用意することが見受けられることが多いのですが、この試合に限ってはある程度前半でも勝負してくるようなプレーコールを入れてくると思うんですよ。
前節京大は前半でいいムードを作り上げたからこそそのまま行ってしまったという感がありましたからね。
その中ではやはり
WR#7高崎選手、そして関大攻撃のリズムを作る#2TE高木選手が前半から活躍できるのか、ということがポイントですね。
もちろんランプレーは出る出ないに関わらずベーシックとしていきたいでしょうから、OL陣とRBの
#20中島選手らがいかに安定したランニングゲームを構築できるかというのも見どころです。

そしてそして関大守備。
関大の守備陣というのは本当に思い切りのいい動きで相手に向かっていきます。
立命戦・関学戦では何度もハードヒットを見せていましたし、常にボールを狙うということが徹底されていたように思います。
こちらも大事なことは前半で京大攻撃をリズムに乗せないこと。
京大がノーハドルでプレーしてきたとしても、関大の守備には
#4林選手を筆頭に運動量豊富な選手たちがそろっているわけですから、焦らずに自分の役割をしっかりこなしていけば大きな痛手にはならないで済むと思います。
ノーハドルというのは一つプレーが止まってしまうとそこからなかなかうまくいかないようになったりもしますしね。

最後に、両チームのスペシャルチーム。
関大の#7高崎選手#1前田選手はリターナーとしても超優秀です。
関学はキックオフの際リターンを警戒して短めのゴロキックを蹴り、高崎選手にボールを持たせることを少なくしました。
キッカー
#85大塚選手が同じようにうまいゴロキックを蹴れるのかどうかというのを楽しみにしています。
このコントロールは難しいんですよね~
サイドラインを割ってしまうと反則で相手にいい位置からの攻撃を与えてしまいますし、変に短くなりすぎても同様でして。

明日の11時キックオフのこの試合は、
rtvさんがUSTREAMで10:50~インターネットLIVE配信されます!!
http://www.ustream.tv/channel/ch01-reconnecttelevision
会場に行けない方も是非ご覧ください。

当日会場に行かれる方は↓のほうで応援スタンドと入場口の確認をしてから行きましょう!
http://www.kansai-football.jp/wp/?p=773
(関西学生アメリカンフットボール連盟公式HPより、「11月24日 長居スタジアムの一般入場口についてのお知らせ」)