今年もラストはこのカード‼ 関西学院大学ファイターズvs立命館大学パンサーズ プレビュー | アメフト交差点

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関西学生アメリカンフットボール リーグ最終節(第7節)

関西学院大学ファイターズ vs 立命館大学パンサーズ
at 長居陸上競技場(長居スタジアム) 14:00キックオフ!!


今季関西学生アメフトの1部リーグ戦、最終カードは今年もこの2チームの対戦です。
前節立命館は京大の素晴らしいゲームプランとその実行力に敗れてはしまいましたが、この試合に勝てば6勝1敗で関学と並び、(京大が関大に勝利すれば京大と東海代表の名城大学もあわせて)トーナメント戦のプレーオフに持ち込むことができ、甲子園ボウルへの道がまだ残るということになります。
でももはやそういうことはあんまり考えないでしょうね、両チームともに。
お互いがお互いを常に意識して練習に取り組んできたそのライバル対決。
甲子園がかかっていようともかかっていなくとも負けるわけにはいかないわけでして、とにかくこの1戦への思い入れは両校の選手、コーチ、OB、ファンが皆何よりも強い。
熱い戦いを期待します。

さて、まずは関学。
京大戦、関大戦としっかりと勝ち進んできてはいますが、ファンブルやパントでのスナップミスなど、らしくないミスも多く出てしまっています。
しかしながらINT(インターセプト)、ファンブルフォース、リターンTD(タッチダウン)などビックプレーでそれをカバーしているのもまた事実。
ミスさえなければある程度安定した試合運びをすることは可能なはずです。
攻撃陣ですが、QB(クォーターバック)#11斉藤選手が本当に安定した良いパフォーマンスをしています。
第6節までのリーグ戦で稼いだTDパスは14、パス成功率71.4%はいずれもダントツの1位。
それでいて被インターセプトは1つだけ。
前年度までチームを率いた畑選手(現在はQBコーチとしてサポートしておられます)に負けずとも劣らない出来といっていいでしょう。
視野が広く、判断が早い。
それゆえ多くのレシーバーに投げ分けることもできるし、レシーバーがあいていないと判断すれば無理せずスクランブルで少しでも前へ。
OL(オフェンスライン)に安定感があるからこそなせる技でもあります。
そして豊富なレシーバー陣、エース#9梅本選手#15大園選手#88木戸選手#85木下選手
TE(タイトエンド)、RB(ランニングバック)にもキャッチングがうまい選手がそろっています。
その中でもやはり、攻撃のスター選手はRB#28鷺野選手ですね。
スピードランナーとしてはは学生ナンバー1かもしれませんが、それに加えてキャッチも出来るし体幹も強い、今年1月のライスボウルではパスを投げてTDというのもありましたし本当に器用な選手です。
これだけ豊富なタレントがいても投げ手がうまく活かせないと意味がないのですが、斉藤選手はふんだんにこのメンバーを活かせるQBですからね。
個人的には1stドライブ、つまり試合序盤の1回目の攻撃というのがこの攻撃のリズムを作るという点で重要視されているのではないかと思うんです。
京大戦、関大戦ともに1stドライブはプレーを重ねてTDまで持って行ってるんですよね。
最初の攻撃の何プレーかというのはスカウティングの段階から綿密に練りあげて決め打ちでコールを入れていくことができますから、とにかく1stドライブだけは何としても完成された形で進めていきたい、と関学は考えているのだと思います。
結果的にTDにならなくてもいいと思うのです、FGであってもいい。
ただし、『攻撃のリズムを作る』ことが1stドライブには優先されると。
そこだけは譲れないのが1回目の攻撃だと思うんですよね。
斉藤選手が落ち着いてプレーすることさえできれば関学の攻撃というのはいくらでもやりようがありますからね。
そういった意味で1stドライブは重要。
逆に言えば立命館はここで関学の攻撃のリズムを作らせてはいけない、立命守備にとってもここは大きな勝負所だと捉えてくる、そう思います。

関学の守備。
守備は主将のDL(ディフェンスライン)#91池永選手を中心にローテーションしてもメンツ落ちしない選手がそろっており、OLにコントロールされることが少ないユニットです。
これによってLB(ラインバッカ―)、DB(ディフェンスバック)が積極的にビッグプレーをすることができるんですね。
LBでは#1池田選手が前節関大戦でもINTを奪う、ファンブルリターンTDを決めるなど大活躍。
プレーメーカーの彼が万が一ビッグプレーを奪うようなことになると、関学に試合の流れが傾くことになるかもしれません。
一つ問題なのは関大戦でWR(ワイドレシーバー)高崎選手らに長いパスが通っていたこと。
立命館にはリーグ随一のWR#11頓花選手がいますが、彼に同じようなことをされてしまっては立命館攻撃が活気づいてしまい、そのまま大量得点を奪われることにもなりかねません。
もちろん高崎選手や頓花選手ほどの選手をカバーするのは難しいんですけれども、ワイドオープンにすることだけは避けたいでしょう。
できるだけ頓花選手にはカバーを厚くして、フィジカルなプレーをすることが要求されます。

対する、立命館攻撃。
京大戦ではエースQBの#9山口選手が怪我をしており、出場が心配されます。
昨年度の関学戦でも当時のエースQB谷口選手(現・オール三菱ライオンズ)が怪我をおして出場はしたものの明らかに本調子ではなく、怪我を悪化させてやむなく交代ということになりました。
この2週間でどこまで回復し、どこまでプレーできる状態なのか。
彼がいるかいないかでは大きく変わってきます。
もし山口選手が欠場の場合は#18奥村選手がQBに入る、ということになるでしょう。
いずれにせよ、QBがこういった事情のためOLのランブロックとRB陣の働きが鍵になってきます。
幸い立命館のRBには#21井上周選手#45長谷川選手#19鈴木選手といい選手たちがそろっています。
できるだけランプレーで時間を使いながら、要所要所ではパスという形で攻めたいところ。
WRは前述のとおり#11頓花選手が活躍できるかがこの攻撃で一番大事なところです。
関大戦では8キャッチ223ヤードを稼いで勝利、京大戦では4キャッチ30ヤードにおさえられて敗北というところからもその影響力の大きさが伺えます。
彼の魅力は巧みなキャッチングはもちろんなんですが、その後のランアフターキャッチが素晴らしい。
今年は食事の回数を1日6~7食にし、体重を5kg増やしてさらにはベンチブレスもより重いものをあげれるようになったということからも分かるように非常にパワフルなんです。
それでいてスピードは落ちておらず、早い。
社会人Xleague・鹿島ディアーズに所属しているWRに前田選手というこれまたパワフルかつスピードのある選手がいるんですが、頓花選手は今季その前田選手に似たようなタイプに生まれ変わった気がしますね。
彼がどれぐらいキャッチをすることができるのか、キャッチの後どれくらい走れるのか、注目です。
とはいっても頓花選手には厳しいマークがつくことは容易に想像できます。
となると必然的にシングルカバーの増える#3岡久選手#86猪熊選手がどれくらいのパフォーマンスができるか、ということになります。
頓花選手頼りでは勝てない、総力戦ですゆえ岡久選手たちの活躍には大いに期待したいと思います。

そしてそして、立命館の守備。
立命館の守備のスターターは4回生で構成されており、関学戦への思い入れも強くかなりハードなプレーをしていくことでしょう。
立命の守備メンバーのほとんどが、実は40ヤード走(
36.576メートル)を4秒台で走ることのできる俊足揃い。
スピードの次元が違います。
このスピードをいかしたパスラッシュ、ランカバー、そして鋭いタックリング。
これはやはり驚異的なものがありますね。
関学は短いパスをベースに左右にフィールドを広く使う攻撃を得意としていますが、いくらパスが通っても1stダウン更新できなければ意味がありませんので、もしパスを通されたとしても早い段階で仕留めるというのを立命は狙うでしょうね。
変にラッシュをかけてその穴をつかれてしまうことを考えれば、短いところに投げさせてしっかりタックルするというのを狙うほうが確実かと思います。
そしてそれをできるだけのスピードとタックルのキレを持っているのが立命ですから、この攻防戦が楽しみでなりません。

さて、最後ですが、僕はこの勝負を分けるのはキッキングゲームになる可能性が高いのではないかと踏んでおります。
関学キッカー#12三輪選手は今季6回トライしてまだ成功はなし、
立命キッカー#16佐伯選手は前節京大戦で2回外している、
ということで両者ともにいい印象で迎えれるわけではないのですが、その分この試合では落ち着いて決めたいという思いも強いはず。
キッキングというのは本当にプレッシャーとの戦いでして、厳しいポジションだなぁと思いますが、両者ともに頑張ってほしいところです。
ちなみに立命の佐伯選手のお兄さんはパナソニック・インパルスで同じくキッカーをつとめてらっしゃる方で、NFLリージョナルコンバインにも参加していた選手。
共にライスボウルでの兄弟対決を実現させるためにも頑張ってらっしゃるようで、そういった面でも楽しみ。

さて14時キックオフのこの試合ですけれども、

NHK Eテレ(関西地区):11月24日(日)14:00~
生中継!!

さらに
rtvさんのほうでは、録画放送が11月25日(月)20:00~22:20
http://www.ustream.tv/channel/ch01-reconnecttelevision
(以降はYouTubeのほうにアップして下さると思いますので、そちらでもご覧になれます)

という予定になっておりますので、会場に来れない方、関東にお住まいの方も是非ご覧ください!

さらにこの試合、立命館大学は
☆立命館学部生先着500名チケット無料!
会場にお越しいただいた方、先着120名にパンサーズオリジナル観戦グッズをプレゼント!
(詳しくはhttp://www.ritsumeikanpanthers.com/8663 立命館大学パンサーズ公式HP)

関西学院大学は
KGカラーである『青色に黄色文字』のシリコンバンドを先着200名に販売。関西学院大学の学生には、学生証提示で無料で先着200名様にプレゼント!
(詳しくはhttp://uegahara.sblo.jp/article/81064390.html 関西学院大学ファイターズ 上ヶ原通信)

当日会場に行かれる方は↓のほうで応援スタンドと入場口の確認をしてから行きましょう!
http://www.kansai-football.jp/wp/?p=773
(関西学生アメリカンフットボール連盟公式HPより、「11月24日 長居スタジアムの一般入場口についてのお知らせ」)

注目のビッグゲーム‼
楽しみです!!