再戦、東北の竜
将太の四回戦の相手は宮城県代表の大年寺三郎太と笹寿司四包丁の一人である武市半平の勝者であった。その勝負の会場である成田空港に行く将太と飛男。勝負の課題は「外国人を相手の寿司」となる。「ここ成田空港へいらっしゃるお客様相手に、外国人に好まれるお寿司を考えていただこうというわけです。勝負は明日。国際化を見据えたお寿司を期待しております」
駅のホームで電車を待つ大年寺に、謎の女が話しかけ、ホームから落ちそうになる。その女を救おうとして、ホームから転落した大年寺は電車にひかれ、瀕死の重傷を負う。女は笹寿司の回し者であった。「あの男は仙台で笹寿司を裏切った男だからねえ」しかし驚異の体力でベッドから起き上がる大年寺は、試合に出ると将太に言う。「約束したな。もう一度お前と闘う、と。男が一度口にした約束は絶対に曲げてはいかんのだ」「でも勝負の時間までもう時間がない」「心配ない。策はある。協力してくれ、関口将太。お前の力が必要だ」
不死身の大年寺
大年寺はふらふらになりながら試合会場にたどりつく。よく来たな、と喜ぶ武市。「幻の寿司職人と呼ばれたあんたと、この俺の修羅の包丁と、どっちが勝つか賭けてみるか」「賭けは成立せん。おぬしの汚れた包丁に勝ち目はない。俺は大年寺三郎太だ」勝負が始まり、武市はキャビア、トリュフ、フォアグラと世界の三大珍味を集め、修羅の包丁でそれらの食材をさばきはじめる。
一方、大年寺はソーセージを乗っけたままの寿司を握る。「外国人相手だからソーセージ。あんまりにも安直じゃねえのか」審査員となる外国人はみな武市の寿司に手をのばす。しかし自信満々に俺が勝つと宣言する大年寺。外国人の一人が、大年寺の寿司に手をのばす。「ファンタスティック。これがソーセージではない。とろりとろける濃厚な味わい。それでいて、濁りのないふわりと玄妙な風味。これはファオグラよりうまい」
将太は大年寺の材料はソーセージじゃないという。「アレは魚なんだ」「魚。フォアグラより美味い魚があるんですか」「広い海の中にただひとつ、そういうものがあるんだ」