タイガーマスク 第23話 | ロロモ文庫

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命を賭ける虎

ツアー先で訪れる孤児院で数多くの不幸な子供たちがいることを改めて実感するタイガー。(俺はこの子たちをみんな幸せにしてやりたい。しかしそれにはやはり金がいる)久し振りにちびっこハウスを尋ねる直人。(ここの子供たちも前に比べて明るくなった。この明るさがずっと続いてもらいたい)「キザ兄ちゃん、プロレスの特別番組が始まるよ。一緒に見ようよ」「うん」

羽田空港に覆面レスラーを引き連れて現れ、インタビューを受けるミスターX。「日本の皆さん。さぞ驚かれたでしょう。この覆面レスラーたちは現在のプロレス界で超一流の覆面レスラーたちです。では、ざっと紹介しましょう。ザ・ライオンマン。ザ・エジプトミイラ。キングサタン。ザ・ゴールデンマスク。ミスターノー。ドラキュラ」すごいレスラーが集まったもんだと呟く直人。(この虎の穴出身の悪役レスラーたちは、おそらく反則負け以外は全員が負けを知らないだろう。そして一人一人想像を絶する必殺技を持ち、リングで殺人を犯したことがないものはいないに違いない)

何のために日本に来たのですかと聞かれ、今からそれを話すと答えるミスターX。「現在日本ではワールドリーグ戦とか言うプロレスごっこが行われているそうだが、我々がやるのは覆面ワールドリーグ戦です。このえりすぐったA級メンバーで誰が一番強いか、日本でその決定戦をやるわけです。そして忘れてはならんレスラーがもう一人参加する。そのレスラーの名はタイガーマスク。タイガーマスクは実力と言い、覆面レスラーとしての今の地位と言い、十分参加する資格がある。いや、参加しないと覆面ワールドリーグの意味がない」

タイガーはワールドリーグ戦に出場しているから無理ではと聞かれ、彼が男なら参加すると答えるミスターX。「卑怯者でなければ、ワールドリーグなどより覆面ワールドリーグを選ぶはず」黙れと叫ぶ健太。「俺のタイガーマスクは卑怯者じゃないぞ。タイガーマスクはあんな化け物どもを恐れやしないぞ」読めたぞと呟く直人。(覆面ワールドリーグとは名ばかりだ。奴らはお互いに力を抜いたいい加減な試合をやり、俺に的を絞る。つまりオールスターによる殺人作戦だ。誰がその手に乗るものか)

タイガーマスクは必ず参加すると断言するミスターX。「プロレスファンの皆さんには面白い試合をお見せすることを約束しましょう。なお優勝者には10万ドルという桁外れの賞金を用意しています。では、試合をお楽しみに」10万ドルと呟く直人。(日本の金に直して3600万円)「直人さん」「え」「どうしたの。顔色が悪いわ」「いや、僕、ちょっと用事があるんで」去っていく直人を見つめるルリ子。(直人さん、10万ドルと聞いて、急に顔色が変わったわ。直人さんがタイガーマスクだったら、10万ドルのために、あの凄いレスラーたちと戦うんだわ。直人さん、あなたがタイガーマスクだったらお金のために命をかけるのはやめてちょうだい)

覆面ワールドリーグに出ることを決意する直人。(覆面ワールドリーグに参加すれば待っているのが死だ。しかし10万ドルは喉から手が出るほどほしい。ようし、俺は不幸な子のために戦う。俺はやる。この命を賭けて。ミスターX。俺は虎の穴の挑戦を受ける)