2024年7月20日夏の甲子園地区予選ベスト10(5) | ロロモ文庫

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10位は鳥取大会準々決勝の米子松蔭対倉吉北で、同点で迎えた8回裏1死三塁、米子松陰の久白拓人が打席に向かいました。今大会に入って打撃の調子は良くなく、初戦の2回戦では2打数無安打で途中交代。しかしこの打席では「2年生で出させてもらっている。3年生に恩返しを」との思いをバットに込め、3球目を右前にはじき返し、チームは5対4で勝利。久白は「今日のことは自信になります。次も頑張ります」とコメントしたわけです。

9位は石川大会3回戦の小松商対石川高専で、5対12で敗れ夏の石川大会での初のベスト8を逃した石川高専は、1番の田村俊策選手が1安打を含む4出塁と打線を引っ張り、1、2回戦と合わせて15打席で10出塁(4安打6四球)と出塁率で際立ちました。田村は石川県内ではちょっとした有名人で、野球を始めてまもない小学2年のころ、所属していた小松市のチームを通じ、地元の自動車販売店のローカルCMの出演オファーが届き、幼い田村選手がチームメートとじゃれ合う内容で、いまも放映が続きます。「CMに出た経験がどんな場面でも自分のプレーに集中できるメンタルにつながったのかも」北田耕司監督は「本当はどんどんバットを振っていきたいタイプ。でも、1番打者の役割をわかってくれた。彼の選球眼のおかげで相手の投球を仲間もたくさん見ることができた」とコメントしたわけです。

8位は鹿児島大会3回戦の枕崎対鹿児島中央で、3回裏、枕崎は二死から2番上釜征也が四球、3番三嶋聖太主将が右越え二塁打を放って二、三塁と先制機を作ると、暴投で三走上釜に続いて、二走三嶋も生還して2点を先取。4回には8番外薗宗朋が中前適時打を放ち、2点目を挙げ、投げては7回一死までは今村渉生、以降はエース濵崎颯太の継投で、鹿児島中央打線を完封して3対0で勝利。三嶋は「昨年8強入りしたチームは打力のチームだったが、今年は守備の堅さが売りのチーム」とコメントしたわけです。

7位は鹿児島大会3回戦の鹿児島実対伊集院で、均衡が破れたのは7回表で、鹿児島実は二死二塁として、それまで3打席連続三振だった4番原田颯馬が中前適時打を放ち、6番新改幸士朗主将にも右前適時打が出て、2点を先取。9回表は2番髙橋裟輝亜がダメ押しの3点目となる右前適時打を放ち、伊集院打線は7回以降は3人ずつで抑えられ、鹿児島実が3対0で勝ったわけです。

6位は愛知大会4回戦の名古屋たちばな対大府で、3点を追う八回2死、一、三塁。大府の主将で4番打者、大野陸真選手は甘く入ったスライダーを振り切り、1点をかえす左前適時打で流れをたぐり寄せ、九回に1点差に詰め寄るも、無死二、三塁でのスクイズ失敗が響き、最後は2連続三振で3対4で敗戦しましたが、大野は「投手の情報を共有して、チームですり合わせた。やり切った。胸張って野球できて、これまでで1番良い試合ができました」とコメントしたわけです。

5位は徳島大会2回戦の富岡西対池田で秋春ともに県大会準優勝の池田が、2対4で初戦で姿を消しました。六回二死まで無安打だでしたが、相手のミスに乗じて先制。だが八回に2番手の幸田武流が捕まり、先発したエースの香川大翔を戻しますが、この回だけで5本のヒットを浴びて逆転を許し、打線は沈黙し、富岡西の芝山亮投手に4安打に抑え込まれました。「香川から幸田の継投はウチのパターン。選手はよくやってくれたが、富岡西さんの集中打がすばらしかった。芝山くんの荒れ球になかなか的を絞れなかった」と井上力監督はコメント。名将・蔦文也監督が率いて春夏3回の全国制覇を果たした池田も、夏は1992年、春は2014年以降、甲子園から遠ざかっているわけです。

4位は鹿児島大会3回戦の樟南対鹿児島南で、樟南は4回裏、5番政野宏太がスクイズを決めて先制し、6回は3番坂口優志主将の左越え適時二塁打と、暴投で2点を追加。 6回まで1安打に抑えられていた鹿児島南は、7回表に6番川﨑凌太、7番西岡晴稀が初めて連打を放ち、犠打で二、三塁として、暴投で1点を返しますが。 その裏、樟南は4番迫山 寛汰、5番政野の連続適時打で3点を追加。 鹿児島南は9回表、先頭の5番木之下紘大が左越え二塁打で出塁し、代打赤﨑球真も中前打で続き、8番前野知樹の一ゴロで1点を返しますが、反撃もここまでで、6対2で樟南が勝ったわけです。

3位は愛知大会4回戦の京大中京対誠信で、3対4と1点差に迫った直後の九回、連打と四球で一死満塁のピンチを背負った誠信のエース右腕吉浦楓馬は「最後まで自分の投球を貫こう」と投じた直球はセンター前へ運ばれ、守備の乱れも重なり、3点を失い、マウンドを降りました。中京大中京は春の県大会3回戦で対戦し、3対6で敗れた相手で、吉浦は組み合わせが決まってから「絶対にやり返す」と誓っていましたが、「自分の持ち味は出せた。後輩たちにリベンジは託します」とコメントしたわけです。

2位は西東京大会5回戦の桜美林対八王子北で、初の8強を狙った八王子北は九回裏、失策を機に1死一、三塁となり、申告敬遠で満塁策を取りました。6対6で1点もやれない場面。八王子北のエース、大平拓海は内角高めの直球で勝負しましたが、相手打者が打ち返した打球はふらりと外野へ抜けました。相手は春夏通じて甲子園10回出場、全国制覇もある強豪の桜美林ですが、中盤までは八王子北のペースで、七回表を終え6対2とリードしますが、七回裏同点に追いつかれ、大平は3日前にあったシード校、錦城との4回戦で174球を投げた疲れが抜けず、九回も抑えきれませんでたが、「今までで1~2番目のピッチング」と胸を張ったわけです。

1位は岡山大会3回戦の岡山学芸館対創志学園で、春夏連続出場を狙った創志学園が3回戦で敗退。三回に2点を先制されると、救援した山口も六回に捕まり3失点。打線は七回に1点を返したが、相手エース丹羽に抑え込まれ、1対6で完敗。創志学園は今春の選抜大会で1勝。東海大相模での監督時代に甲子園で春夏計4度優勝をしている門馬敬治監督にとって、2022年秋から指導する創志学園で出場した甲子園での初勝利だったわけです。