2024年7月10日夏の甲子園地区予選ベスト10(2) | ロロモ文庫

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10位は東東京大会2回戦の都立葛飾野対都立産業技術高専で、都立葛飾野は2年前、シード校の修徳を破り5回戦に進出しますが、神宮球場で行われた初戦は、緊張して浮足立ち、その時のエース・北川准はコーチとして後輩の指導しており、現在のエース・高玉龍投手に「初戦はなかなか自分の思ったようなピッチングはできない」という体験談を話していました。この体験談がいいアドバイスとなり「心の準備ができました」と高玉は立ち上がりから落ち着いた投球をし、1回表を三者連続三振に抑え、その裏葛飾野は、1番清原 遥介内野手がライトオーバーの三塁打。右翼手がもたつく間に一気に本塁を突いて先制し、続く2番の大槻亮太内野手も三塁打と捕逸で生還。これで試合の流れはほぼ決まり、葛飾野は5回コールドの16対0で初戦を飾ったわけです。

9位は京都大会2回戦の西城陽対峰山で、二回表1死走者なし、西城陽の池田晴が左打席へ。6球目、内側に甘く入った直球を見逃さず、打球はぐんぐん伸びて右翼席へ。「狙っていたわけではなく、低い打球を意識していた。うれしかったです」試合は峰山を相手に14対1でコールド勝ち。「初めから気持ちを集中した。その結果だと思う」と池田はコメントしたわけです。

8位は神奈川大会2回戦の光明相模原対田奈・釜利谷・永谷・横浜明朋・三浦初声・海洋科学・平塚農商で、光明相模原は7校合同に13対3の六回コールド勝ち。光明は初回に冨岡の二塁打を皮切りに4点を先取。二回も宮川の適時三塁打などで3点を追加し、先発したエース左腕の柏原は5回途中3失点。7校合同は二回に本戸、守屋の連続短長打などで反撃しましたが及ばず、主将恩田は「先輩たちの代を超えて勝ちたかった。人数が少ない中で野球ができるありがたさを感じた」とコメントしたわけです。

7位は佐賀大会2回戦の佐賀農対鹿島で、佐賀北で2007年夏にエース右腕として全国優勝を成し遂げた鹿島の久保貴大監督は真っ先に悔しさを口にしました。「勝ちゲームを逃したと思います。勝ち切れることができなかった」3対2の9回2死二塁、中堅へ飛球が上がり、ゲームセットかと思われましたが、風で打球が押し戻され、中堅手は慌てて前進するも落球し、土壇場で追いつかれます。「風はあまり言い訳にできない。厳しいようですけど、取らないといけなかった。試合前のノックからフライを多く打っていたので」無死一、二塁でスタートした延長10回タイブレークでまさかの8失点。内野の2失策に、2つの押し出し四球などが絡み、ここ一番で守備がほころび「地区も同じで、相手の力も分かっていた。選手は特に勝ちたかっただろうなと」と久保監督はコメントしたわけです。

6位は千葉大会1回戦の銚子商対日体大柏で、銚子商は初回、佐藤宏樹の適時三塁打で先制。四回表に追いつかれるも、その裏に長田大豊からの3連続長短打で勝ち越し、勢いに乗って6回コールドで11対1で勝利。 先制の本塁を踏んだ主将の山田温斗は「古豪と言われているが、今も強いんだぞというプレーを見せたい」とコメントしたわけです。

5位は東東京大会2回戦の東亜学園対昭和鉄道で、昨夏東東京決勝で敗れた東亜学園は、先発左腕・佐々木俊投手が五回1安打無四球12奪三振無失点の快投を見せ、打線が8点を奪い、七回コールド快勝発進。「こんなに三振が多くなったことはなかった。でも球が浮いて、そのカーブを振ってくれたから。もっと走り込んで、投げ込んでいかないと」と佐々木はコメント。ーは、公式戦初先発で無失点投球にも首を振った。武田朝彦監督は同校から東洋大を経て現在日本ハムの最速158キロ左腕・細野晴希投手を引き合いに出し、「細野の高校の時より、ストライクが入る。7試合勝たないといけないので、佐々木がこういう投球をしてくれると、投手陣も厚くなると思う」とコメントしたわけです。

4位は奈良大会2回戦の橿原学院対法隆寺国際で、橿原学院は初回、4番西林咲翔捕手の内野ゴロの間に三塁走者が生還し、5回には9番大庭晴輝二塁手の中前安打を手始めに6連打と集中攻撃を浴びせ、一挙5得点を挙げますが、プロ注目右腕・沢辺孝良は完封ペースの投球を見せるも9回表、突如崩れ、1死しかとれず、4四死球4失点で降板。代わった山本大夢投手が後続を1点に抑え、なんとか逃げ切りました。沢辺は「秋終わってから球が抜けることが多かった。余裕がなくなってその悪い癖が出てしまった。甲子園に行くためにはこんなことしていたらだめなので、次はないようにします」と決意をにじませたわけです。

3位は兵庫大会2回戦の姫路西対神戸高専で、最速145キロの本格派右腕・渡辺照英擁する姫路西が、神戸高専を相手に7対0で完封勝利を収め、旧姫路中時代の1936年センバツに出場した県内屈指の公立進学校が、3回戦に進出。渡辺は、この日は「1番・遊撃」で先発出場。初回、先頭で中前打を放つと、1死二塁から3番・隅望海右翼手の右中間を破る三塁打の間に先取点となるホームを踏み、1対0の2回、2死三塁で迎えた第2打席では、三塁への適時内野安打を放ち、追加点を挙げ、2対0の4回には、1死一、二塁から左前にこの日3本目となる安打を放ち、好機を拡大し、チームはこの回さらに2点を追加。6回からは、2番手としてマウンドに上がり、1イニングを3者連続三振で締める圧巻のピッチングを披露し、7回から再び遊撃に戻ったわけです。

2位は兵庫大会2回戦の市尼崎対東灘で、1983年夏に元ヤクルト・池山隆寛を擁して甲子園に出場し、直近では2016年夏に聖地の土を踏んだ市尼崎が、東灘を6対2で下し、初戦を突破した。初回、2死一、三塁で一塁走者が盗塁を企図。相手捕手が二塁に送球した瞬間に三塁走者川端啓太右翼手が本塁に突入し、先取点を挙げ、1対2と1点ビハインドで迎えた6回、押し出し四球で同点。なおも1死満塁とし、7番土方僚也左翼手が左前に決勝適時打を放ち、その後のイニングでも3点を追加。投げては4投手が2失点に抑え、3回戦に駒を進めたわけです。

1位は熊本大会2回戦の専大熊本対東海大熊本星翔で、昨夏の全国選手権に出場した東海大熊本星翔が敗れ、2年連続での出場を逃しました。東海大熊本星翔は三回に先取点を奪ったものの、その直後に猛攻を受け、6失点。六回にも2点を奪われ、七回コールド負けしました。東海大熊本星翔は校名が東海大二だった1983年夏に初めて甲子園に出場。全国選手権は3回の出場経験があり、昨夏は甲子園初勝利をめざしましたが、初戦で浜松開誠館(静岡)に逆転で敗れていたわけです。