2024年7月9日夏の甲子園地区予選ベスト10(4) | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

10位は青森大会1回戦の三沢対五所川原農林で、打撃用の手袋は左手だけ。右手につけないのは、打球を遠くに飛ばすため。五所川原農林の工藤楓哉選手は、三沢との開幕試合で持ち前の長打力を発揮し、二回2死一塁、左中間に適時二塁打を放ち、チームに先取点をもたらしました。「バットの芯でとらえることができました」以前は両手に手袋をしていたが、右手の握りが強くなりすぎていた。右手だけ外してみると、バットを楽に扱えるようになりました。「打つ瞬間に右手首を返しやすくなって、球にバックスピンをかけられるようになったのです」チームは1対7で逆転負けを喫しましたが「練習してきたことが出せました。このメンバーと最後まで試合ができてよかったです」と工藤は納得の笑顔をみせわけです。

9位は神奈川大会2回戦の松陽対東で、九回表、1死で2点差のリード。東はあと3人アウトを取れば勝利を手にできましたが、失策、四球、安打で満塁となり、松陽の山本樹に二塁打を浴びて3点を失い、つかみかけた勝利がすり抜けていきました。主将で捕手の磯野稜太は「途中までは理想の戦いでしたが、チームとしてもう一押しできなかった」と振り返ります。磯野最後の打席となった九回裏は、当たり損ねのゴロですが、懸命な走りで内野安打にし、主将の意地を最後まで見せました。「1勝したかった。その大変さを伝えることはできたかな」磯野は後輩たちに勝利への思いを託したわけです。

8位は茨城大会1回戦の清真学園対土浦工で、「誇れる仲間との最高の時間でした」試合後、土浦工主将の山口泰人、エースの渡辺心輝、マネジャーの諏訪楓の3年生3人は、口をそろえました。昨夏の茨城大会に単独で出場していた土浦工。昨秋、新チームになって選手は山口、渡辺のほか、1学年下には3人しかいず、秋、春は他校との連合チームで県大会に出場。「渡辺はムードメーカーで、諏訪さんは周囲にいつも気を配って支えてくれた」と山口はコメント。4月に1年生17人が入部し、単独出場の願いがこの夏、叶いました。この日、土浦工は清真学園に2点を先行されますが、山口、渡辺のバッテリーを軸に粘り、四回は2死満塁、五回は山口、渡辺の安打で2死一、三塁の好機を作りますが、得点には届かず、七回、四つの内野安打を絡められ、6点を失ってコールド負け。「負けて悔しいが、後輩たちに「ありがとう」って言いたい」目を赤くしながらも試合後、3人はやり切った笑顔を浮かべたわけです。

7位は鹿児島大会1回戦の鹿児島工対加治木工で、鹿児島工は1回裏、先頭の1番・﨑山柊生が右越え三塁打を放ち、3番・吉田迅舞の中前適時打で先制点を挙げ、3回裏は6番・平峯亜聖の左前適時打で2点目を挙げます。4回まで無安打、鹿児島工の2年生エース・不笠宗太郎の前に3人ずつで抑えられていた加治木工は5回表に7番・前園優弥の中前適時打で1点を返します。3回以降、追加点が奪えなかった鹿児島工は8回裏、9番・坂元悠希の中越え二塁打で3点目。9回表、加治木工は先頭の2番・西吾維門が左越え二塁打で出塁し、四球、代打・岡元陽の右前打で一死満塁となりますが、鹿児島工はエース不笠が連続三振で切り抜け、「工業対決」は鹿児島工に軍配が上がったわけです。

6位は宮城大会1回戦の仙台工対築館で、仙台工の遊撃手、鈴木響介主将はチームメートに声をかけ、誰よりも腰を低く落とし、守備態勢に入ります。「とにかく自分が一番声を出そう」仙台工の選手は3年9人、1、2年各1人の11人。ランナーコーチもスターティングメンバーが交代で担います。昨秋の県大会地区予選はエラーによる失点で敗退し、投手を勝たせることができなかった。「ディフェンスでやることやればしっかり結果がついてくる」雨が降りしきる試合で、エラーは一つ。練習の成果が悪天候下での夏の勝利につながりました。3年生が抜けると単独チームで公式戦出場はできなくなり、完投勝利した米沢柊希投手は「自分たちの代でしっかり結果を残して次の代が入ってくれるよう頑張りたい」と意気込んだわけです。

5位は鹿児島大会1回戦の伊集院対ラ・サールで、伊集院の左腕エース新藤颯大が16奪三振で2安打完封。「これまで自分のせいで負けた試合が多かったので、今日はゼロに抑えようと思ってマウンドに上がりました」1年秋からエースになり、これが公式戦初完封。「カーブを使って緩急で打ち取った。完封はうれしいです」父の健吾さんは伊集院OBでエースとして秋の鹿児島大会で県4強まで進み、父からはこの夏「マウンドに上がる準備とチームを勝たせる覚悟を持って投げろ」という言葉をもらいました。「父のベスト4を越えることが目標です」と新藤は最後の夏に「父越え」を目標に定めたわけです。

4位は鹿児島大会1回戦の出水中央対鹿児島で、出水中央は1回裏、一死満塁から相手のエラーに6番・竹山拳士郎主将の犠飛で3点を先取し、3回には一死一三塁から併殺崩れと竹山主将の2打席連続打点となる犠飛で2点を加え、4回裏、二死二三塁として3番・丸山剛輝の中越え三塁打で2点、4番・坂口楓が右前適時打を放ち、6回は代打・小原颯の左前適時打でダメ押し。鹿児島は8点差を追いかける7回表、代打攻勢を仕掛け、前薗龍健の犠飛で1点を返しますが、出水中央が8対1でコールド勝ちしたわけです。

位は鹿児島大会1回戦の鹿屋中央対出水で、出水は5回表、8番・辻直希の右前適時打で同点に追いつき、その裏、昨夏準優勝の鹿屋中央は併殺崩れで勝ち越しますが、出水は6回表、押し出しで再び同点に追いつき、7回裏、鹿屋中央は野選と7番・前原訊主将の中前適時打で2点を勝ち越すが。8回表、出水は一死満塁から2つの四球押出しで、三度同点に追いき、9回裏、鹿屋中央は、途中出場ながら2打点を挙げていた55番・重大翔が右前適時打を放ち、5対4でサヨナラ勝ちしたわけです。

3位は鹿児島大会1回戦の鹿屋農対甲南で、甲南は初回、5番上釜真斗主将の右前適時打で先制しますが。その裏、鹿屋農は5番田中宗典主将の犠飛で同点に追いつき、6番杉浦照の右前適時打で勝ち越し。4回裏、鹿屋農は2番前田一志が右前2点適時打を放ち、5回には満塁から3番出水康晴の走者一掃左中間三塁打が飛び出すなどで一挙4点を挙げてリードを広げ、左腕エース吉元翔皇は2回以降立ち直り、6回までに12奪三振の力投を見せ、鹿屋農が8対1で勝利を収めたわけです。

2位は鹿児島大会1回戦の鹿児島工対加治木工で、鹿児島工は1回裏、先頭の1番・﨑山柊生が右越え三塁打を放ち、3番・吉田迅舞の中前適時打で先制点を挙げ、3回裏は6番・平峯亜聖の左前適時打で2点目を挙げます。4回まで無安打、鹿児島工の2年生エース・不笠宗太郎の前に3人ずつで抑えられていた加治木工は5回表に7番・前園優弥の中前適時打で1点を返します。3回以降、追加点が奪えなかった鹿児島工は8回裏、9番・坂元悠希の中越え二塁打で3点目。9回表、加治木工は先頭の2番・西吾維門が左越え二塁打で出塁し、四球、代打・岡元陽の右前打で一死満塁となりますが、鹿児島工はエース不笠が連続三振で切り抜け、「工業対決」は鹿児島工に軍配が上がったわけです。

1位は滋賀大会1回戦の草津対彦根総合で、オリックス吉田輝星投手と読みが同じの彦根総合・吉田康清投手が先発し、悔しい結果に涙を流しました。3回裏まで1安打無失点に抑えた後、雷と雨に見舞われて1時間20分の中断。再開後の4回は2四球が絡み1死満塁とし、右前適時打と押し出し四球で逆転を許します。打線は6回に同点に追いつきますが、7回無死一、三塁から暴投で決勝点を献上して降板。チームは3対6で敗れ、試合後は「悔いしかない。3年生に対して申し訳ない気持ちしかない」と唇をかんだわけです。