作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(673)」 | ロロモ文庫

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日本全県味巡り宮城編(1)

全県味巡りの対決の舞台が宮城県と決まり、仙台市に行く山岡。「宮城県も地方ごとにいろんな料理があるが、仙台藩伊達家のお膝元だから、ほかの地方より洗練された食文化が残っている」「これがおくずかけ。カツオと椎茸のだしに、ゴボウ、ニンジン、里芋、椎茸、糸こんにゃくを入れて煮て、醤油、塩、酒で味をつけ、葛をひいてとろみをつけ、玉麩を入れて完成」「ぬう、葛でとろみをつけるから、おくずかけか」

「こえはフカヒレ入りポークリェット。水煮で柔らかくしたフカヒレをオイスターソース、酒、ショウガの搾り汁で煮込んだものを、塩漬けにした豚バラ肉を柔らかく煮て、ミキサーにかけたものの中に入れて完成」「ぬう。宮城県はフカヒレの大産地だ。あとでフカヒレの生産現場を取材しよう」

「これは三代豆鍋。粒が大きく白い大豆が宮城産の白目大豆を使う。白目大豆の豆乳も湯葉も豆腐も最高だ」「ぬ、大豆から豆乳を作る、これが一代目。豆乳の上にできる膜、この湯葉が二代目。そして豆乳ににがりを打ってできる豆腐が三代目」「その通り、この三つが一緒になった三代豆鍋だ」「ぬう。豆乳、豆腐、湯葉の三つを組み合わせることで豊かな味が生まれる」

「これは仙台牛の吟醸粕漬けだ。吟醸酒の酒粕に仙台味噌を加え、吟醸酒で溶いて、仙台牛を漬ける。それを炭火で焼いた」「これは郷土料理か。牛は昔、食べなかったはず」「違う。江戸時代初期に書かれた料理書に仙台味噌と牛を使った牛の味噌汁が載っているが、それが日本の料理書に初めて登場した牛料理らしい」「ぬう。明日は宮城の海の幸だ」