作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(628)」 | ロロモ文庫

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謎の幽霊屋台!?

マスコミで話題になっている謎のラーメン屋台について話す栗田。「その屋台の店主は陰気なの。そしてラーメンは美味しいけど、お代わりはいかがですかと聞く。お腹いっぱいと断ると、うちのラーメンはまずいんだと呟いて、勘定をもらわず去っていき、あっという間に消えるので、幽霊屋台と言われているの」「ぬう。俺が正体を突き止めてやる」

店主の緑川を連れて来る山岡。「すぐ消えたのは店舗兼倉庫に入って居ただけなんです。私はラーメン屋を始めようと思いましたが、いきなり店を始める自信はないので屋台で試験したんです。私は博多の屋台のラーメン屋でお客さんがどんどんお代わりするのを見たんです。ラーメンの玉だけお代わりする替え玉ってやつです。だから誰もお代わりしないんでガッカリしたんです」「ぬう。お代わりするラーメンを考えてやる。世話の焼ける奴だ」

「まずスープだ。お前のは美味しいが、お代わりするには濃厚すぎる」「豚骨を主体にして、出汁を取りますから」「スープはもう少し軽い和風のものにしろ」「なるほど」「次は麺だ。太目でしかもカン水が効いている。これでは重くて一杯食べたら十分と思う。細目でカン水を使わず、シャッキリ作ってみろ」「なるほど」

「なんと言ってもこの量だ。丼も大きい。チャーシューもごってり。もうお腹がいっぱいになる。台湾の担仔麺は小さな器に少量の麺で2杯3杯とお代わりする」「量を少なめにするともう一つ利点があるわ。細麵にしても麺が伸びる前に食べきれる」「ぬう。結論が出た。スープはカツオブシ、サバブシを効かせて、鶏ガラで力を補った和風ダシ。麺はカン水なしの細麺。量は普通の半分。価格も半分。わかったか」「はい」