日本の童謡から 怪獣ひなまつり
ひな祭りの日に二人の姉に女の子の恰好をさせられる太郎をバカにする同級生。「やーい、やーい。女の子だ」「あっちに行け、ぶん殴るぞ」「女、女、女」「ちくしょう。僕は強いんだ。ままごとなんか好きにやってんじゃねえや。おねえちゃんたちが悪いんだ」
悔し泣きする太郎に見てたよという光太郎。「よく我慢したね」「お兄ちゃんはＺＡＴの」「東光太郎」「本当は僕だって」「わかってる。乱暴するとお姉ちゃんたちが心配するからね。ウルトラマンタロウのように本当は強くても普段は優しくしなくちゃね」「でも僕、悔しいや」
酒が大好きで大酒飲んで酔っ払ったあげくに地球に迷い込み、大暴れずるベロンを攻撃するＺＡＴ。攻撃を受けると姿を消して別のところで暴れるベロン。「副隊長。これでは堂々巡りです」「うむ」
５人の楽器を持った奇妙な恰好をした少年たちと出会う太郎。「みんな楽器を持って、五人囃子みたいだな」「僕ら宇宙人。ファイル星人」「何しに来たの」「ベロンを追って」「ベロン？あのすぐに消えてしまう怪獣かい」「ほら」「あ、出て来た」「ベロンを宇宙に連れ帰る。手伝って」「冗談じゃないよ。相手は怪獣じゃないか。ＺＡＴに知らせよう」「だめ。ベロンは消える」「ＺＡＴができないのに僕にできるわけないじゃないか」「できる。ベロンをつかまえないと、僕らは帰れない。お願い」「あんな大きなやつ、どうすりゃいいんだ」「ベロン、お酒と音楽と踊りが好き。ベロン、お酒を飲む。ベロン、踊っていい気持ちになって寝る」「寝込んだところを捕まえようってわけか」
家に戻る太郎。「姉ちゃん」「太郎ちゃん、この子たちは誰？」「友達さ」「危ないから外に出ちゃダメよ」「そうはいかないさ」「お母さんがお留守の時は私の言うことを聞いて」「ダメだよ。僕は男の子。長男なんだからね」「まあ」「姉ちゃん、お酒ない」「こんな時にお酒ですって」「怪獣退治にいるんだ。姉ちゃん、白酒の材料ならうちにいっぱいあったね」「まあ、あるけど」「怪獣を退治するんだ。白酒をいっぱい作るのを手伝ってよ」「うん」
大量に白酒を作ってベロンに飲ませる太郎たち。「よし、僕達は歌って踊るんだ」フィンガー５の「恋のダイヤル６７００」や金井克子の「他人の関係」を歌って踊る太郎たち。それに合わせて踊るベロン。「なかなか眠らないじゃないか」「お酒が足りないのかな」太郎たちに何をしていると言う光太郎。「君たちがいると危なくてＺＡＴは攻撃できないじゃないか」「お酒だよ。白酒をもっと飲ませればあいつは寝てしまうんだ」「本当かい」「この子たちは怪獣を追って宇宙から来たんだ。この子たちが教えてくれたんだ」
スカイホエールにいる荒垣に連絡する北島。「変な話ですが、スカイホエールで白酒が合成できますかね」「白酒？」森山の顔を見る荒垣。うなずく森山。「できる。それをヤツに飲ませるんだな」「はい」ベロンが消えないうちに歌って踊るんだと言う太郎。「ＺＡＴの人も踊るんだ」「え、俺たちも」山本リンダの「ねらいうち」を歌って踊る光太郎たち。スカイホエールからの白酒を飲むベロン。「全然消えないぞ」「しまった。飲み過ぎた」ウルトラマンタロウに変身する光太郎。ベロンに水をぶっかけて酔いを醒ますウルトラマンタロウ。ぶっ倒れたベロンに乗っかるファイル星人。「太郎君、ありがとう。さようなら」「さとうなら」ベロンに乗って宇宙に帰るファイル星人なのであった。