作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(542)」 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

居酒屋新メニュー(前)

究極のメニューの知恵を借りたいと山岡に言う川平。「わがももいろ河馬チェーンは居酒屋業界の革命児を自任して今までにない居酒屋を作ろうと努力している。さらに良いものを客に出したい。明日、うちの本部で新献立開発会議がある。その席にこれはというメニューを持ってこい」「ぬ」

三品持ってきたという山岡。「マッシュルーム・パイだ。マッシュルーム、タマネギ、ベーコンをバターで炒め、それをトマトソースで煮込んだものをパイ皮で作った容器に入れて、上にチーズをのせてオーブンで焼く。ピザに似て、それよりたっぷりした感覚が若者に受けるはずだ。美味しいだけでなく、居酒屋の臨時雇いの店員でも作れるとこがミソだ」「……」

「次は中華風ネギ餅だ。小麦粉を練って寝かせて生地を作る。長ネギを微塵切りにして、ゴマ油をまぶし、塩で味をつける。それを餡にして生地で包んで餅にする。それをゴマ油で表面がバリっとなるように焼き上げる。こういう中華風の味わいは若い人に人気がある。2,3度練習すれば臨時雇いの店員でもできるメニューだ」「……」

「最後は鶏皮鍋だ。鶏で一番美味しいのは皮と内臓。鶏の皮をじっくりと鍋で焼く。脂がたっぷり出たらそこに内臓を入れる。内臓に軽く火が通ったところで、長ネギを切ったものを入れ、最後の酒と醤油を入れる。鶏皮から出た脂と内臓から出た汁は、スープやダシなどで薄めてない分、鶏の味と香りが濃厚で若い人には絶対喜ばれる。料理の仕方も一度やって見せれば素人でもできる」