ウルトラマンタロウ 第26話 | ロロモ文庫

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僕にも怪獣は退治できる!

武雄に祭りに行こうという健一。「ダメ。僕は帰って勉強。僕は東大に行って、お父さんのような会社の社長になるんだ」「ちぇっ。あっ、小さい子を中学生たちがいじめてる」「健一君、帰ろうぜ」「うん」しかし小さい子の持っているウルトラマンタロウの面を中学生たちが投げ捨てるのを見て、思わず中学生たちに飛びかかる健一。「なんだ、こいつ」「生意気だな」

ボコボコになれる健一。そこに自転車を引いて現れる仙吉。「こら、お前達、何をするんだ」「逃げろ」逃げる中学生たち。「おい、大丈夫か」「大丈夫です」「武雄。友達がやられているのになぜ黙って見てるんだ」「父ちゃんは僕に喧嘩をしろって言うのかい」「なに」「そんなことが知れたら先生に怒られるぜ。第一、相手は中学生じゃないか」「武雄」あとで武雄と一緒に八幡さんにおいでと健一に言う仙吉。「あそこでおじさん、紙芝居やってるんだぜ」「え、紙芝居?」「うん」「紙芝居、僕、大好き。きっと行きます」「じゃあ、待ってるよ。おじさんは自分で絵を描いて、自分で話を作るんだ」「へえ」

父ちゃんが会社の社長だって嘘ついたのを笑っているんだろうと健一に聞く武雄。「そんなことどうでもいいよ。第一、紙芝居屋がなぜいけないんだい」「ちぇっ、君の父ちゃんは船長だろう。やっぱり社長とか長のつく父ちゃんの方が人に自慢できるよな」「紙芝居屋だって立派な仕事だよ」「君がウルトラマンタロウを気取って無茶な喧嘩をするから、こんなことになるんだ。大体僕は怪獣と喧嘩ばかりしてるウルトラマンタロウなんて大嫌いだ」「わかったよ。僕があやまるから機嫌直して、八幡さんに行こうよ」

境内で紙芝居をする仙吉。「ある平和な村に突如、化け物ムカデが現れ、人身御供に娘を差し出すように要求しました。そこに通りがかった旅人は事情を聴いて、化け物ムカデを退治してあげようと言いました。旅人は化け物ムカデに矢を放ったのです。その矢はただの矢ではありませんでした。化け物ムカデを退治するために神様が力を貸し、不思議な力のこもった矢だったのです」

そこに現れるムカデンダー。健一と武雄に子供たちを避難させるように言って。神社に奉納されている槍を持ってムカデンダーに向かっていくが、怪我を負ってしまう仙吉。「父ちゃん、大丈夫か」「武雄、よく聞くんだぞ」「バカだよ。一人で怪獣に向かっていくなんて」「男には自分に損になるとわかっていても、人のために働かねばならん時があるんだよ。そんな時、決して逃げないのが本当の男なんだ」ウルトラマンタロウに変身する光太郎。ムカデンダーを斃すウルトラマンタロウ。仙吉は自分の紙芝居を見るために列を作る子供達の中に割り込もうとする中学生に、武雄が飛びかかるのを見て、満足そうに笑うのであった。