杉作J太郎「ボンクラ映画魂」なで始まる俳優ベスト10(1) | ロロモ文庫

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杉作J太郎「ボンクラ映画魂」は実録ヤクザ路線映画から特撮子供テレビ番組まで東映製作作品に出演した俳優たちを愛情込めて紹介している一冊でありまして、この本にロロモに与えた影響は計り知れないほどの大きさはありませんが、かなりの影響を与えていることは間違いなく、特撮子供テレビ番組はともかく、ここで紹介されている映画はレンタルやCSなどでかなり見ているわけです。

10位は<将棋棋士。「おゆき」が100万枚の大ヒットとなった。「仁義と抗争」に出演した>と紹介した内藤國雄

9位は<「処女監禁」に、主人公の師匠として出演。本職は東映東京撮影所の第一線カメラマン>と紹介した仲沢半次郎

8位は<内藤誠監督の長男。内藤監督は「網走番外地」第1作をはじめ、石井輝男監督作品で数多く助監督を務めたが、「研」というのは、その「石井」の字を組み合わせたものである。「時をかける少女」の、原田知世の前の席に座る生徒C役で俳優デビュー。石井輝男監督作に「ゲンセンカン主人」「無頼平野」と立て続けに主要キャストで出演>と紹介した内藤研

7位は<時代劇の黄金時代から、京都撮影所作品に出演。「玉割り人ゆき 西の廓夕月楼」では、自らの股ぐらに生息するノミを潰しては食べる初老の文化人を演じた>と紹介した長島隆一

6位は<1994年の2月までテレビ朝日系列の金曜17時30分から放送されていた「五星戦隊ダイレンジャー」で導士カクというリーダーに扮した。「新宿酔いどれ番地 人斬り鉄」というヤクザ映画でデビューしたが、その時の名前は福中康治だった>と紹介した中康次

5位は<現在はテレビ、舞台では時代劇の悪役オンリーだが、かつては特撮テレビ番組「キャプテンウルトラ」で主役を演じ、小林稔侍、城野ゆきを従えて宇宙の悪者を退治した>と紹介した中田博久

4位は<重厚にして荘厳。が、そこにかるさもある。「二百三高地」終盤の嗚咽は、人間味溢れる新しい乃木将軍を描き出した。反戦への決意は胸をうつ>と紹介した仲代達矢

3位は<「不良番長 口から出まかせ」で、大信田礼子の父親役を演じた。1994年から、明日の演技者を養成する少数精鋭の児童劇団「麦っ子」を実子の永井秀和とともに主催>と紹介した永井秀明

2位は<民藝出身。邦画各社問わず、テレビも時代劇現代劇問わず、常に重要な役どころで出演。冷静な善玉、冷徹な悪役、人情味溢れる常識人を得意とした、と書くと幅がある。「金融腐蝕列島・呪縛」で演じた謎の老人は冷静な善玉、冷徹な悪役、人情味溢れる常識人、その全てを短時間で演じきった。いつ何時、誰の挑戦でも受ける的なキャリアは伊達でない>と紹介した内藤武敏

1位は<「日本の黒幕」で実録ヤクザ映画に合流。それまでは「本陣殺人事件」で金田一耕助を演じた時のような知的ムード、「内海の輪」で岩下志麻さんの不倫相手を演じた時のような色悪ムードが強かったが、年をとってルックスが知的、二枚目から遠ざかった。そうなると、元々しつこい感じの演技がやくざの悪玉にぴったりだった。かくして「極道の妻たち 最後の戦い」以後、東映ヤクザ映画だけでなく、北野武監督作品でもやくざとして大車輪の活躍>と紹介した中尾彬となるわけです。