作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(533)」 | ロロモ文庫

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対決再開オーストラリア(6)

オーストラリア一のシェフと言われる和久田のレストランに行く山岡たち。「オーシャントラウトです」「なんだか生みたい」「いや違う。ちゃんと火が通っている。その火の通し方が絶妙だ」「上に乗っている黒いものは」「昆布だわ。昆布の佃煮の味よ」「一緒にかかってる緑のものはアサツキを刻んだものだ」「昆布とアサツキと言ったら日本の材料だ」「それなのにこれは西洋料理だ」

「小鳩です」「あっさりしてるけど奥行きのある味だ」「この火の通し方はどうだ。火は確かに通っているの生のような感じだ」「身はしっとりと瑞々しく、噛むと肉汁が口の中にあふれる」「これは普通に焼いたのでも煮たのでもないわ」「真空調理法のような特殊な料理法だ」「一緒に添えられているのはシメジとシイタケ、ここでも日本風の食材を使いながら、やはり西洋料理になっている」「つまり和久田の背景にある日本文化とオーストラリアの風土が融合して生まれた純粋のオーストラリア料理だ」「なるほど」

フレミントン青物市場に行く一同。「驚いたね、この規模の巨大なこと」「世界中の野菜と果物が集まってるわ」「オーストラリアの国土の大きさと豊かさの象徴だ」「国土の大きさもさることながら、世界中から多くの人々が集まってきていることがこの作物の種類の豊かさに表れている」

ナランデラ米農場に行く山岡たち。「へえ、これが全部米の田んぼか」「田んぼといっても水田だけじゃないのね」「現在のところ、東南アジア系の長粒米が主だが、日本向けのジャポニカ米も作っている。日本が米の輸入を全面的に解禁すれば輸出できる体制をとっている」

グーネラバ・マカデミアナッツ農場に行く山岡たち。「マカデミアナッツというとハワイのチョコレートが有名ね。ハワイ土産でよくいただくわ」「ぬ。マカデミアナッツはオーストラリアが原産だ、それをアメリカ人がハワイに持ち出して、栽培して大成功したのだ。ハワイが原産じゃない。これだけ覚えて日本に帰れ」

シドニー・フィッシュマーケットに行く山岡たち。「おお、この鯛の大きいこと」「わあ、海老がたくさん。それがとても安いのよ」「お、ハマチだ」「当然、天然のハマチだ。オーストラリアではハマチの養殖などしない」「この種類の豊富なことはあきれるばかり。サンゴ礁の魚から深海の魚までなんでもありだ」