ウルトラマンタロウ 第23話 | ロロモ文庫

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やさしい怪獣お父さん!

車を運転する三島に文句ばかり言う妻の好子。「もっとスピード出しなさいよ」「どうしてあなたは運転が下手なの」「じれったいわね」「あなたは万年係長だから、こんな車しか買えないのよ」ドライブインで車を停めてと三島に言う好子。「私はトイレに行って来る。あなたはアイスクリームを買ってきて」たまにはママに怒ってよと三島に言う息子の六郎。「いつもへいこらしてないでさ」「いやあ」

黒い竜巻のようなものに襲われる三島の車。「あなた、早くバックするのよ」「わあ、車が溶けていく」「みんな、逃げるんだ」車から出る三島たち。完全に溶けてしまう車。「車が溶けちゃった。まだ月賦が残ってるのに」「でもみんな無事だったからよかったじゃないか」三島の頬をぶつ好子。「いてて」「あんたがいけないのよ。間抜けな運転するから車が溶かされちゃったのよ。どうしてくれるのさ。ねえ、あんた」

次々と黒い竜巻に車が溶かされる事件が発生し、出動するZAT。「あの黒い竜巻の中には怪獣がいます。みなさん危険だから批難してください」逃げちゃだめよと叫ぶ好子。「みなさん、車を溶かされて泣き寝入りするんですか」「そんなこと言ったって、相手は怪獣だぞ」「でもこの怪獣は人間を溶かしたわけじゃないのよ」「だからどうするっていうんだ」「今、思いついたけど、この怪獣は何かに利用できると思うの。人間を溶かさずに車だけを溶かす。何か使い道があるんじゃないかしら」「そうかな」

ポンコツ車は処置に困って空き地に積まれていると言う好子。「この怪獣なら全然公害を出さずに片付けられるわ」「それはそうだな」「あの怪獣は車を溶かされた私たちのものなのよ」馬鹿なことを言うもんじゃないと好子に言う三島。「怪獣を自分のものにしてどうするんです」「あんたは黙ってらっしゃい」「……」「ZATのみなさん。お聞きの通り、怪獣は私たちのものです。勝手に攻撃しないでください」「奥さん、この怪獣がどんな危険なものかわからないんですよ」「わかってますよ。きっとこの怪獣で溶けた車の穴埋めができるわ。とにかく引き取ってください」とりあえず道路を遮断して、様子を見にすることにするZAT。三島にお母さんをなんとかしてよと言う六郎。「お父さんが弱いからいけないんだよ」「……」

恐い奥さんだったなと光太郎に言う北島。「あれじゃ怪獣の方が人間よりよっぽどマシってことになる」「なんだか、あの子、かわいそうだったな」車がいなくなり、車を求めて姿を現すロードラ。あの怪獣を説得するわと三島に言う好子。「バカなことを言うんじゃない」「話せばわかると思うの」「いい加減にしろ」好子の頬をぶつ三島。「あなた」「お前を危険な目にあわせたくない。やめてくれ」ウルトラマンタロウに変身する光太郎。ロードラを斃すウルトラマンタロウ。私が悪かったと反省する好子。光太郎は六郎に君のお父さんは本当は勇気のある優しいお父さんなんだと笑顔で話すのであった。