杉作J太郎「ボンクラ映画魂」さで始まる俳優ベスト10(3) | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

杉作J太郎「ボンクラ映画魂」は実録ヤクザ路線映画から特撮子供テレビ番組まで東映製作作品に出演した俳優たちを愛情込めて紹介している一冊でありまして、この本にロロモに与えた影響は計り知れないほどの大きさはありませんが、かなりの影響を与えていることは間違いなく、特撮子供テレビ番組はともかく、ここで紹介されている映画はレンタルやCSなどでかなり見ているわけです。

10位は<1993~2000年の水戸黄門。「県警対組織暴力」でヤクザと共存共栄の老練な刑事を演じ、エリート刑事・梅宮辰夫に酒の席で、バッタバッタと投げ飛ばされた>と紹介した佐野浅夫

9位は<元国際プロレス所属の人気プロレスラー。「宇宙からのメッセージ」では、宇宙の荒くれ者を演じた>と紹介したサンダー杉山

8位は<クールで都会的なセンスが売りの東映東京の監督。どういうわけか「柳生一族の陰謀」に出演。冒頭、切腹して果てた。なお「超能力者 未知への旅人」の宣伝で出演したワイドショーでは、スプーン曲げも披露した>と紹介した佐藤純彌

7位は<時代劇に骨を埋める人だからヤクザ映画にはあまり出演していませんが、「兵隊極道」では若山富三郎とともに大暴れ。ちなみに出身は、オウム事件で全国の注目を集めた静岡県富士宮市。「故郷を汚さないでくれよ、と言いたい」とコメントした。人柄がわかる言葉である>と紹介した里見浩太朗

6位は<大衆演劇の第一人者。「トラック野郎 天下御免」では、オンボロトラックを操るボロボロの男、通称ボロ松を演じた。民謡、演歌、唱歌などを効果的に使用する、いわゆるドメスティックの帝王・鈴木則文が大好きな味の持ち主>と紹介した沢竜二。

5位は<異次元ギャグの連続爆発で映画館内を狂乱の渦に巻き込んだ「直撃!地獄拳」シリーズに千葉真一、郷鍈治と主演。三者三様の浮世離れぷり&イントネーションで観客を未体験ゾーンへ誘った。なお特撮メルヘン「透明ドリちゃん」に柿崎澄子の父親役でレギュラー出演。胸がキュンとなる少女世界におっさん風味をブチまけた>と紹介した佐藤允

4位は<「実録・私設銀座警察」のクライマックスではオールヌードを披露した。東映東京は誇る巨漢。デブ専は超必見。「トラック野郎」シリーズでは一貫して上半身ハダカで横綱を締めたトラッカー・土佐丸を演じた。「深川通り魔殺人事件」では、川村軍平が覚醒剤ちゅう毒になる発端の売人を演じた。「北の国から」では、原田美枝子が宇宙人であるという驚愕の展開の発端となるカメラマンを演じた>と紹介した佐藤晟也

3位は<ドラゴンズの今中がダンプカーに正面衝突して、汲み取り便所まで吹っ飛ばされたテイスト。「網走番外地」シリーズでは、主人公・橘慎一のとんでもない義父を始めとして悪魔のような看守、ド汚いヤクザなど、とんでもないド悪ばかりを演じた。行動が鬼畜なら、形相も鬼畜だった。現実社会が赤塚漫画なら3日くらいは天下も取れた顔だろう。しかし現実社会は、毎週「週刊漫画TIMES」で展開される男と女の童話さえ、夢のまた夢>と紹介した沢彰謙

2位は<クールスの面々にメロン、リンゴ、スイカを万引きされる「暴力教室」の八百屋店主。「爆発!暴走遊戯」では店員の町田政則にウナギをさばく指導をしていたところ、胸元からウナギが体内に侵入。服の中でヌルヌル動き回って「女じゃねえ!女じゃねえ!」と謎の悶絶を展開して爆笑を呼んだ。商店主の役にも定評があるが、やはり本線は「網走番外地」シリーズなどで演じたチンピラだろう。なお「顔役」では、デビュー間もない藤純子を歌舞伎座前でナンパする色男に扮したりもした>と紹介した沢田浩二

1位は<松竹・東宝の人という印象が強いが、東映ヤクザ映画初出演で話題を呼んだ「やくざ戦争 日本の首領」では貫録・凄味とも満点。堂々と日本最大の広域暴力団組長・佐倉一誠を演じきった。「ンムゥ。ムワッ」と絞り出すようなその声色。とにかく有無を言わさぬ迫力に満ちていた。右翼の大ボスを演じた「日本の黒幕」では、実の息子と娘である、田村正和と松尾嘉代に「結婚して子供を産め」と強要。大いに常識外れを指摘されるも、堂々の切り返しを見せた。「わしは間違っとらん!一億人が間違っているのだ!」>と紹介した佐分利信となるわけです。