ウルトラマンタロウ 第17話 | ロロモ文庫

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2大怪獣タロウに迫る!

不気味な地鳴りとともに異常噴火を始める大熊山。火口の底で孵化を始める白い卵。付近のスイカ畑に無数の火山灰とともに降り注ぎ、スイカの中に姿を消して行くミミズ状の奇妙な虫。

ここはまるで地震の巣ですねとスイカ農家の竹田に言う光太郎。「ああ、こんな奇妙な夏は初めてだ。でもスイカはばか当たりなんだ」「それは良かったですね」「ところが得体の知れない虫がついてしまって、ほとんどは中身がからっぽ。農協でもいろいろ調べたが、さっぱり正体はつかめねえ。まあ、こいつらはいいや。持ってってくれ」「どうもありがとう」

東君はまだかと息子のタケシに尋ねる大熊山地震研究所の所長の小林。「ここに見学に来るはずだが」「もうすぐ来ると思うよ」「タケシ、ウチに帰ったら宿題を片付けるんだぞ」「うん。あ、また、地震だ」「大丈夫、これくらいしょっちゅうなんだ」「ところで、父さんはいつ休みが取れるんだい。母さん、心配してるぜ」「ああ。この異常噴火が収まったら、すぐに帰るつもりだ」

そこに現れる光太郎。「すいません。遅くなりまして」「いや、いいんだ」「これお土産です。そこでわけてもらったんです」「それはすまんね。ほう、よく熟れてますね」「では施設を見学させてもらったら、タケシ君と帰ります。タケシ君、君にもスイカのお土産があるぞ」「わあ、うれしいな」

家でスイカを食べようと包丁を入れるタケシ。スイカの中から飛び出す巨大な虫。「これは怪獣の子だぞ」口から白い糸を吐き巨大な虫。「うわあ、母さん、大変だ」「タケシ、どうしたの」「怪獣だ。怪獣だ」「何言ってるのよ、タケシ」「お母さん、目が見えないんだ」

あなたからもらったスイカから怪獣が出たんですと光太郎に言うタケシの母のゆき。「タケシの目をどうしてくれるんです」「お母さん、東さんのせいじゃないんだ」「あなたは黙っていなさい」とにかくこの付近を徹底的に探して、そのスイカから出た怪獣の行方を突き止めますとゆきに言う荒垣。そういえば小林さんにもスイカを渡したと呟く光太郎。

大熊山の噴火とともに孵化するバードン。今度の噴火はでかいと職員に言う小林。「精密なデータを観測するんだ」光太郎からもらったスイカが落下し、中がからっぽなのに気づく小林。巨大な虫に襲われる職員。その虫を食べて地震研究所を襲うバードン。

南原と上野を小林邸に残し、地震研究所に行く光太郎と荒垣と北島と森山。「小林所長は病院に運ばれましたが、非常に危険な状態だそうです。あとの職員は行方不明です」「副隊長、この白い糸は小林さんの家にあったものと同じです」「間違いないか」「同じです。スイカの匂いがします」「二つの現場の共通点はスイカと白い糸か」「それからこのカメラが現場の様子を撮っているようです」「よし。本部に帰ってすぐ現像してくれ」

カメラに写っていたフィルムを現像したと言う森山。「なんだろう、月のようだが」「しかし、あの日は月はでてませんよ」白い糸の分析結果が出たと言う森山。「化学班の見解ではゴムと絹の中間のような物質です。そしてこれと同じ成分のものが古代博物館にあるそうです。文書によるとケムジラというカイコを巨大化した生物が吐き出したもので、そのケムジラがどうして死滅したかわからないそうです」「もしかしたら火山の爆発の影響で死滅したはずのケムジラがまだ出てきたのかもしれん」「ケムジラは甘みのある植物を好み、口から酸を出すそうです」「それでケムジラはスイカの中にいたのか」

すいませんと謝る光太郎に、あなたのせいで主人とタケシはひどい目にあったと言うゆき。「タケシ君にお詫びを言わせてください」「お詫びなんて結構です。帰ってください」怪獣の子を見つけたと叫ぶ南原。「こいつを退治するんだ」巨大な虫を撃つ光太郎と南原と上野。巨大化して怪獣となるケムジラ。ウルトラマンタロウに変身する光太郎。そこに現れるバードン。あの目は写真に写っていた目だという南原。「あの怪獣が研究所を襲って、職員を食ってしまったんだ」ケムジラとバードンに挟まれ、ウルトラマンタロウはピンチに陥るのであった。