作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(498)」 | ロロモ文庫

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料理人と評論家(前)

高級レストランのシェフの蝶谷と高名な料理評論家の森口が喧嘩をしているからなんとかしろと山岡に命令する小泉。「ぬう。面倒くさいから直接対決させよう」

大衆料理屋「大ぐらい屋」に蝶谷と森口を連れて行く山岡。「今日は俺、贅沢いちゃうぞ。タン塩の上だもんね」「負けるもんか。こっちは刺身の盛り合わせの上ね」「まじ?わかめサラダだけ」「んなわけないでしょ。次にどかんとブリのあら煮よ」「当店特製の薩摩揚げだよ。揚げたてだから、お客さん、ほっぺたおっとこしちゃイヤよ」「そんなにうまいのか。がはは」「はい、ドテ鍋上がり」「アジのたたき上がったよ」

「蝶谷よ、お前のレストランと違うな」「うちの店をこんな大衆相手の安っぽい店と一緒にするな」「森口よ、こういう店の批判は書かないのか」「バカにするな。こんな店なんか評論できるか」「料理よりも店の連中の顔を見ろ」「あの連中の顔がどうした」「蝶谷、お前の百倍いい顔してるぜ」「なんだと」「この店の客の顔を見ろ。森口、お前より百倍いいぜ」「貴様、俺達に喧嘩を売ってるのか」「勝負したいだけだ」「なに」「おまちどおさま。マグロとタコだよ」「タコとマグロ?どうして二つずつある」「勝負だ」「くずれたマグロの刺身と何の変哲もないゆでだこのぶつ切りで勝負?」「簡単な勝負だ。この2種類のタコとマグロの違いを言え。正解だったらお前らの勝ちだ」