作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(453)」 | ロロモ文庫

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団の弱点(前)

金上が一緒に手を組んで東西新聞社と東西テレビを手に入れないかと言ってきたと山岡たちに話す団。「私に協力すれば、東西新聞社と東西テレビの経営権を半分差し上げると言ってきました。当然、私は拒否しました。すると奴は自分の新聞や雑誌で私のスキャンダルをでっちあげて掲載したのです」「耳の腐る話だ」「しかし、その新聞と週刊誌のせいで今まで頼りにしていた大きな企業がいくつも賛助を断ってきたのです」「ぬう。耳が腐りそうだ。岡星でうまいものでも食おうぜ」

岡星に行く一同。「へえ、まずお椀か」「うずらの丸です。うずらは骨ごと叩き、少量の味噌を加え、本葛粉を加えて、丸めてごま油で揚げています」「骨は気にならないねえ」「鶏の肉に比べて味が濃いけど、それが嫌味じゃないのよ」「野趣はあるけどきつすぎないのよね」「この料理が金上を何とかするのに役が立つのかね」「……」

「うずらの丸焼きです。うずらを十分にマリネして、オーブンでこんがり焼いて皮をパリパリにします」「うむ、皮が実に歯ごたえがよくて」「香りがいいねえ」「また複雑な味がしてなんだか興奮するわね」「マリネの塩梅はともいいわ。肉にじっくり味がしみこんで、肉のうまみを十分に引き出してあるわ」「うずらか。山岡さん、いい加減に教えてくださいよ、このうずらが何の役に立つんですか」「うずらが必要なんだ」