ウルトラマンA 第36話 | ロロモ文庫

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この超獣10,000ホーン?

一瞬に現れて姿を消す超獣の目撃情報が相次ぎ、初めて超獣出現反応を捕らえることに成功するTAC本部。「よし、非常警戒態勢だ。北斗と美川はK地区に出動せよ」超獣の現れた場所に行く北斗と美川。「おかしいな」「超獣の気配なんてないわね」このあたりに超獣は現れたと思うんですがと住民に聞く北斗。「なに?超獣だ?」「たとえば変な光を見たとか、音を聞いたとか」「光や音?毎晩見てるよ、そんなもの」「え」「あいつらだよ」

暴走族に取り囲まれる北斗と美川。「おい、やめろ」「なんだって」「走り回りたいんなら原っぱでも行ったらどうなんだ」「へえ、面白いこと言うじゃないか。キザなユニフォーム着ちゃってよ」「やめろ」「おい、あんまりイキがるんんじゃねえよ。それとも俺達とやろうってのかよ」「なに」「北斗隊員。勤務中よ」「ははは。コイツ、女には弱いみたいよ」「そうよ。TACなんて人間相手じゃ度胸はねえのさ。俺達には武器は使えないからな。情けないTACだ。おい、行こうぜ」

あんな暴走族は超獣以上に許せない気がすると言う美川に、あいつらは寂しいんだよと言う北斗。「暴走族の味方をするの?」「そうじゃないが、なぜあいつらがあんなことをしたがるのか。俺にもああなりかけた時期があったんだ」

TACなんて連中はむかむかするとマチコに言う俊平。「やたらキザな恰好をして、子供たちにチヤホヤされていい気になりやがる」「そうね」そこに現れる北斗。「なんだ、君達。TACが子供に人気があるので妬いていたのか。まあ誰だって子供に好かれたいからな」「何しに来た」「子供たちに好かれるには本物のライダーになることだ」「御忠告ありがとうございます、TACのお兄さん。それじゃ失礼します」すぐに暴走行為を始める俊平やマチコたちを追う北斗。「しつこいヤツだな」「バイクを乗るなとは言わん。せめて子供に好かれるようなバイク乗りになれ」「カッコつけやがって」「まだわからんのか」俊平たちにボコボコにされる北斗。

北斗にお前はたるんでると怒鳴る山中。「お前が暴走族と喧嘩している間に、工場地帯に超獣が出たんだ」すぐに姿を消したからいいようなもの、近くには幼稚園があると言う竜。「もし暴れたら大変なことになる。北斗隊員、これからは軽はずみな行動は慎むんだ」「隊長、サウンドギラーの目撃者はみんな暴走族のバイクの音を聞いています。つまりサウンドギラーは奴らとともに現れ、奴らとともに消えているんです。つまり奴らと超獣は何か関係があるんです」「だがお前は肝心なことを忘れてる。お前が暴走族と喧嘩している間、当のサウンドギラーは工場地帯だ。これをどう説明する」「……」「これ以上暴走族にかかわることは許さん。サウンドギラーの出現時間はだんだん長くなっている。これからいつ本格的に暴れるかわからん。みんな厳重に注意するんだ」

いつまで俺達の後をつけるんだと北斗に聞く俊平。「俺達が超獣を操ってるとでも言うのかよ」「そうは言ってない。サウンドギラーはいつも君達の後をついてくる。そのわけはわからんが、俺はTACの隊員として君達を守る義務がある」「そんなこと頼んだ覚えはねえよ」あの人まだついてくるよと俊平に言うマチコ。「あの人、あんなにされても私たちを守ろうとしてるのよ」「ふざけるなよ、マチコ。あんなふうに恩着せがましく近づいてくるのはいつものずるい大人の手口なんだ。俺達が誰かに親切にされたことがあるかよ。大人だけじゃねえ、子供だっていつも俺達を白い目で見やがる。どうせ俺達は嫌われ者なんだ。嫌われ者なら嫌われ者らしくすればいいんだ」

暴走行為を繰り返す俊平たち。そこに現れるサウンドギラーを攻撃する北斗。「あっ、子供たちが」逃げ遅れた園児たちを避難させる北斗。「私も助けるわ」「マチコ」やがて消えるサウンドギラー。「もう大丈夫よ」「このお姉ちゃんはあのお兄ちゃんの友達なんだ」「へえ、そうなんだ」「君達どこの幼稚園だ」「喜多方幼稚園」「工場のそばか。じゃあうんと広いところで遊んだことないな」「うん」「今からこのお兄ちゃんたちが、うんと広いところに連れっててくれるぞ」「わあい、早く行こうよ」広場で幼稚園児たちと遊ぶ俊平たちを見て、微笑む北斗。

バイク屋に行き、マフラーを元に戻してくれと頼む俊平たち。そこに現れる北斗。「なにやってるんだ」「なんでもねえよ」北斗に連絡する竜。「S地区の工場にまたサウンドギラーが現れた。すぐに行ってくれ」「了解」そうかと呟く北斗。「サウンドギラーは騒音を吸収うして成長する超獣なんだ」「北斗さん。超獣は工場に出たのか」「ああ」「俺たちも行くぜ。工場のそばにはあの子たちの幼稚園があるんだ」

工場の騒音を停めさせる北斗。「そうすればサウンドギラーは消えるはずだ」それでも消えないで大暴れするサウンドギラー。「奴は騒音を吸収してもう消えることができなくなったんだ。このままでは工場は全滅する。俊平、音だ。でっかい音を出してこっちに引き付けるんだ。バイクを借りるぞ」「俺達も行くぜ。マチコ、子供たちを頼んだぜ」バイクの騒音に引き寄せるサウンドギラー。「北斗さん、危ない」「うわああ」火だるまになりながらウルトラマンAに変身する北斗。サウンドギラーを斃すウルトラマンA。俊平たちは子供に好かれるライダーになることを北斗に誓うのであった。