ウルトラマンA 第17話 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるヶ原の鬼女

深夜のほたるヶ原バイパスで次々と車が崖下に転落し、運転手と搭乗者が白骨化して発見されると言う事件が続発し、ほたるヶ原バイパスがTAC本部と兵器工場を結ぶルートであることから、調査に乗り出す北斗と山中と今野と吉村。

「うむ、超獣はまだいいけど骸骨はね」「ホタルです」「ホタルに気を取られてハンドルを切りそこなったんではないでしょうか」「その可能性は十分あるな」「わかった。ホタルに食われてしまったんだ」「馬鹿言っちゃいけませんよ。これは野犬か野ネズミの仕業に決まってますよ」「いや、違うな。野犬や野ネズミだったら、もっと草が踏みにじられているはずだ」「被害者の腕時計です」「事故発生時刻は午前2時か」

そういえばこれまでの事故は全部午前2時ですと竜に言う美川。「事故発生時刻といい、被害者を襲った犯人といい、わからんことばかりだ」「隊長。もしやヤプールは私たちのV7計画を邪魔しようとして」「V7計画を実行する前に是非この事故の原因を究明しなければならない。事故の目撃者が見つかればいいのだが」

ほたるヶ原バイパス付近で車いすから降りて歩こうとする民子に無理しちゃダメよと言う南。「早く歩けるようになりたいんです」「ほら、こんなにすりむいちゃって」「ありがとう。おねえさん」「どうしたの。こんなところで」「私、ここが大好きなんです。どこでも見下ろせるんですもの」

超獣攻撃用大型ミサイルV7が完成し、いよいよV7と本部まで運ぶV7計画が重要になってきたと語る竜。「V7計画を実行するにはほたるヶ原バイパスを通らねばならん」「あのバイパスは不可解なことが多すぎる。計画はしばらく延期したら?」「しかし超獣攻撃用のミサイルなんだ。一日でも早く欲しい」今夜、南と一緒に現場を走ってみると竜に言う北斗。「もし異常がなけれ明後日の運搬作業はOKということです」

TACパンサーをほたるヶ原バイパスで停める北斗。「もうすぐ2時ね」「ホタルがきれいだな」「何の異常もないわね」「お、でっかいホタルだな」「あ、星司さん」二人の前に現れる鬼の面をかぶった白装束の女。「夕子、あとを追うんだ」民子の家の前で姿を消す白装束の女。車いすに乗った民子を見て、こんな夜中にどうしたのと聞く南。「ホタルンガに甘い砂糖水をあげてるの」「今、ここに誰か来なかった?白い着物を着た女の人が来なかった?」「誰も来ないわ」「お父さんとお母さんは?」「いないわ」「じゃあ、民子ちゃん、一人なの?」「一人よ」「危険だわ。今夜、おねえちゃんが一緒に寝てあげる」「本当?うれしい」

民子の家に泊まり、そこで怪しい女の姿を見て、寝ている民子の布団の上にある着物を誰の着物なのと聞いたら、民子は母親の着物だと答えたと報告する南。「姿を見せない母親が鍵を握っているようだな」「隊長、今夜の輸送計画は延期すべきでは」「いや、予定通り行う。山中、準備を進めてくれ。今野はその姿を見せない母親を至急調査しろ。南隊員は引き続き、その民子という少女を保護してくれ。北斗は南隊員を援護しろ」

実行されるV7計画。民子の家に泊まり、鬼の面をかぶった白装束の女に首を絞められる南。「星司さん」「夕子」姿を消す白装束の女。「民子ちゃんがいないわ」「調査の結果、わかったぞ。民子ちゃんのお母さんは5年前に死んでる。交通事故でな」「え」「場所は事故現場。時間は午前2時」「……」「とにかく夕子は民子ちゃんを探すんだ」

バイパスの上で倒れている民子を見つける南。「民子ちゃん」「おねえちゃん」「なんて恐ろしいことを。あなたが鬼女だったのね」「どうしてこんなところにいるの」「民子ちゃん、あなた、立てるじゃないの」「本当だ。歩けるのよ、おねえちゃん。でもどうしてかしら」「民子ちゃん、何も覚えてないの」「覚えてないの。でも眠っていると声が聞こえるの。お母さんに会わしてあげるって」

巨大化して、V7ミサイルを積載したトラックを襲うホタルンガ。「夕子」「星司さん」ウルトラマンAに変身する北斗と南。ホタルンガを斃すウルトラマンA。

話し合う竜たち。「しかしどうして可愛い民子ちゃんが鬼になんかなってしまったんでしょうね」「あの子は母親に会いたがっていて、その上、母親の命を奪った車を憎んでいた。その怨念を利用して、夜な夜なヤプールが操っていたんだな。その上、事故死した者はホタルンガの餌にしていたんだ」「憎むべきはヤプールですね」「まったくだ。すんでのところでV7までお陀仏にされるところだった」「今度の殊勲者はどうした」「あそこですよ。ほら」「本当の姉妹みたいね」草原の上を南と民子は無弱に走るのであった。