ウルトラマン 第34話 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

空の贈り物

(空からは地球上へ絶えず何かが降り注いでる。目には見えないが無数の宇宙線。そして流れ星となった隕石)「ステキ。ハヤタさん、雪よ」「ああ。近頃の東京にしては珍しいなあ」「ねえ、雪ってとっても素晴らしい空の贈り物だと思わない?」(雪はやがてみぞれに代わり、雨となる。これだって空からの贈り物だ)「ハヤタさん」「なんだい」「キャップが赤坂までこうもり傘を持ってきてって」ビートルでムラマツ隊長にこうもり傘を届けるハヤタ。(雨の日、傘も空から降ってきたらどんなにいいだろう。だがしかし、空からはとんでもないものも降って来る)ビルの屋上を見て叫ぶイデ。「自殺はよせ。たった一つの命だぞ。うわあ。南無阿弥陀仏。成仏しろよ」(人間だって降って来る。とかく東京の空は危険である。いつ何時、何が降って来るかわからないのだ。その夜、東京の空に怪しい火の玉が降った)

晴海の埋め立て地に巨大な火の玉が落ちたと報告を受け、現地に行くムラマツたち。「相当深いな」「かなりの重量のものが降ったと見えますね」「随分大きな穴ね。隕石じゃないかしら。あっ」穴から現れるスカイドン。「すげえ重いヤツだぞ」すぐに眠りにつくスカイドン。「大変な空からの贈り物だ」「スカイドンに対する作戦はただ一つ。遠くヤツを宇宙に捨て去るのみ」「どうやって空まで運ぶんですか。あんな重いものを」「明日の夜明けとともにワイヤーロック作戦を開始する」

ビートルからワイヤーでスカイドンをロックし、スカイドンを持ちあげる作戦を実行するムラマツたち。「ダメです、キャップ。スカイドンは重くて上がりません」ウルトラマンに変身するハヤタ。スカイドンのあまりの重さにどうすることもできないウルトラマン。「ウルトラマンが歯が立たなかった。キャップ、どうするんです」「うむ」「キャップ。こういう時こそ、オートジャイロ作戦を使ってみたらどうでしょう」

スカイドンに麻酔銃を打ち込んで眠らせ、オートジャイロをスカイドンに取り付け。スカイドンを持ちあげる作戦を実行するムラマツたち。「やった」「成功だ」祝杯をあげるムラマツたち。「ではスカイドン退治を祝して乾杯」「乾杯」「うわああ。地震だ」「キャップ」「しまった。無重力地帯でプロペラの推進力が落ちたんだ」「ではまたヤツは空から」「諸君。今度こそ我々はスカイドンを永遠に葬る方法を考えねばならない。アラシ、できるだけ水素供給車をたくさん集めてくれ」「なるほど。怪獣風船化作戦と言うわけですね」

スカイドンに水素を注入して、スカイドンを空に浮かべる作戦を実行するムラマツたち。「やった」「成功だ」大変ですとムラマツに言うフジ。「航空自衛隊が演習中に間違えてスカイドンを撃ったそうです」「なに」「水素を詰め込んだスカイドンは東京上空を落下中」ウルトラマンに変身するハヤタ。空中でスカイドンと激突し、スカイドンを爆発させるウルトラマン。

呟くフジ。「まあきれい。空から降ってくるのはこんなにきれいな花びらばかりだといいのに」「そうだよなあ。あんなスカイドンみたいなやつが。ありゃ、なんだいこりゃ」「イデ。それはウグイスの糞だ」「ひええ。とんでもねえものが落ちやがら」呟くフジ。「春ねえ、もうすぐ」(東京の春はもうすぐだ。春になったらもう嫌なモノは絶対に空から降ってほしくない。なぜって?だって春だもの。そう、春は人の心を明るくさせる季節だからである)