未来少年コナン 第14話 | ロロモ文庫

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島の一日

風車村に行くコナンとラナとジムシー。ここは島で一番風がよく抜けるところだと説明するタルコス。「その風を利用していろいろな機械を動かしているのさ。製粉所では粉を作り、鍛冶場では農具を直し、木工所ではノコギリを動かして木を切っているんだ。布を作る機織り場もある。つまりハイハーバーの工業地帯というわけだ」

そこで働くバラクーダ号の船員たち。「へへ。働かないと飯は食えないからな」「船長は?」「鍛冶場にいるよ」面白そうだなと言うジムシーに面白半分で鍛冶屋はできんと言うダイス。「なんといっても男の仕事だからな。人間なんといっても働かなきゃいけねえ。働かねえ奴は食うべからずだ」僕たちも働こうとジムシーに言うコナン。「なにするんだよ。俺には鍛冶屋なんてできないぞ」「漁と狩りをすればいいのさ」「漁と狩り。あれが仕事か?」「そうさ。僕は魚を捕ってくる」「そうか。俺は肉を捕ってくればいいんだ」

海に入って、魚を追って海中の洞窟を抜けて行き、いけすにたどり着き、そこにある飛行艇を見つめるコナン。「誰だ」「ガルさん」「コナンか。ここで何をしている」「魚を追っかけてたらここまで来ちゃったんだ」「海の洞穴を通ってきたのか」「うん。魚がいっぱいいるんで驚いちゃった」「そうか。だがここの魚を捕っちゃだめだぞ。いけすの魚だからな」「ね、おじさん。これ動くの?」「昔は動いたが今はどうかな。博士にしかわからんことだ」「博士ってラナのおじいさんのこと?」「そうだ。あの大変動の後、博士はその乗り物を使って、あっちこっちの島に取り残された人間を随分助けたものだ」

いけすの魚に餌をやるガル。「いいか。魚は捕るだけじゃ駄目だ。捕れない時の用心にこうやって飼っておくのさ」「でもおじさん一人がこんなに魚を食べるの?」「ははは。わしはパンを作ってない。しかし毎日パンを食ってる。わしは服は作れん。しかしこうして着ている。その代り、わしは村のみんなに魚を食えるように漁をしているんじゃ。このいけすの魚は村みんなのものでもある」「……」「お前、働きたいか」「うん」「海は好きか」「うん」「よし。使いものになるかどうか試してやろう。ついてこい」

コナンとジムシーが帰って来るのが遅いと心配するラナ。「あ、コナン。お帰り」「見て」「まあ、大きなお魚」「ガルおじさんの手伝いをしてもらったんだ」「そうだったの。コナンも働いたのね」「使いものになるから明日も来いって」「よかったわ」「ジムシーは?」「まだよ。一緒じゃなかったの?」「あいつは狩りをするんで山の方に行ったけど。ちょっと捜してくるよ。これ渡すよ」

巨大な豚の丸焼きを食べているジムシーに、すごいなあというコナン。「よくこんなのが捕れたなあ」「いや、こいつに追いかけられたけど、こいつが崖下に落ちたんで助かったよ。コナン、食えよ」「うん。わあ、うまい」

オイトンに俺の豚が盗まれたと言うオーロ。「この村にはそんなことをする者は一人もおらん」「この弓矢は誰のだ。俺たちの中でこんなものを使う奴は一人もいないぞ」「とにかく誰も盗んでおらん」「よし。盗んだ奴が村の者だったら、俺の言うことを何でも聞くか」「いいとも。なんでも聞いてやるわい」「犯人が村の者だったら弁償に麦の粉50もらうぞ」「50でも60でも好きなだけやるわい」「それにこれからの交換はブタ一頭につき、麦の粉10だ」「いいだろう」「よし、約束したぞ」

やれやれと呟くオイトンに、ラナは連れてきた子がこの弓矢を持っていたという村人。「え、あの子たちが」弓矢をメイザルとジャンに見せるオイトン。「確かにジムシーのものらしいわ」そこにブタの丸焼きを抱えて、コナンとともに戻って来るジムシー。「ラナ。肉、捕ってきたよ。このブタ、おれ一人で捕ったんだ」頭を抱えるオイトン。「君はなんてことをしてくれたんだ」「焼かない方がよかった?」「そのブタは他人のものなんだぞ」「え」

それはオーロが飼ってたブタなのとジムシーに言うメイザル。「オーロ?でもおれは山の向こうの荒れ地で見つけたんだぜ」「この島では山の向こうでオーロたちがブタを飼ってるんだ。メイザルさん、話してなかったのかね?」「ええ」「知らなかったですむことじゃない。わしはえらい約束をしてしまった。麦50袋とは」

私たちが何とかするというシャン。「私たちがちゃんと話をしなかったのが悪かった。村長、オーロとは私たちで話をつけますよ」「そうか。そうしてくれると助かる。じゃあな」ラナに心配しなくていいと言うシャン。「オーロが欲しがってるものが私のところにあるんだ。それをやれば勘弁してくれるだろう。君たちも心配しなくていいんだよ」しかし責任を感じたコナンとジムシーは真夜中にメイザルの家を出るのであった。